“モイーズ流”ファイター軍団が恐ろしい プレミアNo.1級の高さでトップ4入りへ

波に乗るウェストハム photo/Getty Images

フィジカル勝負ならビッグクラブにも勝てる

大荒れ模様のプレミアリーグは、トップ4争いが面白くなってきた。ここへきてデイビッド・モイーズ率いるウェストハムが4位へ食い込んできたのだ。

チェルシーが勝点43の5位、昨季王者リヴァプールが勝点40の6位に沈んでおり、最後までどうなるか分からない。この下にも同勝点40で7位のエヴァートン、勝点36の8位アストン・ヴィラと9位トッテナム……と団子状態になっている。優勝争いはマンチェスター・シティが抜け出した感があるが、トップ4争いは最後までもつれるだろう。その中で、今ひときわ存在感があるのがウェストハムだ。

では、ウェストハムの強みは何か。モイーズのチームらしいと言うべきかもしれないが、最大の魅力はパワーだ。今冬に大型FWセバスティアン・ハラーは失ったものの、それでもウェストハムのパワーは迫力満点だ。
ここまでチームの空中戦勝利数は519回を記録しており、これはブライトンの573回に次いでリーグ2番目の数字だ。しかし、ウェストハムの空中戦回数が982回なのに対し、ブライトンは1112回もある。勝率ではウェストハムがリーグ最高なのだ。

個人別で見ると、プレミアリーグでの空中戦勝利数No.1は192cmのサイズを誇るMFトマーシュ・ソウチェクで146回を記録している。チェコの巨人MFはすっかりモイーズにとってのNewマルアン・フェライニとなっており、セットプレイでも対戦相手の脅威となっている。

ウェストハムはエヴァートンと並び、唯一ヘディングでの得点数が二桁の10点に達しているチームでもある。この高さと強さはビッグクラブ相手をも苦しめる威力があり、トップ4死守へ最後までパワーで押し切っていくのも悪くない。

27日にはマンC、そこからリーズ・ユナイテッド戦を挟み、3月13日にはマンチェスター・ユナイテッド、21日にはアーセナル、ウォルバーハンプトン戦を挟んで4月10日にはレスター・シティ戦と、ここからウェストハムにとっては厄介なカードが続く。強豪との対戦でもパワーで押し切っていけるのか。モイーズが作ったファイター軍団のラストスパートに注目だ(数字は『WhoScored.com』より)。

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