爆速ドリブラーたちが仕掛ける恐怖のスプリント ドイツで注目すべき攻撃集団
レヴァークーゼンで好調を維持するベイリー photo/Getty Images
サイドアタックは脅威
今季リーグ戦で5位と好調を維持しているレヴァークーゼンの魅力となっているのが、サイドを疾走する派手なウイングたちだ。彼らが攻撃の中心となっており、その威力は強烈だ。
右サイドで好調を維持しているのは、ジャマイカの爆速アタッカーであるレオン・ベイリーだ。今季のベイリーは覚醒した感覚があり、リーグ戦では5得点7アシストと活躍。さらに左サイドではパリ・サンジェルマンからやってきた21歳のムサ・ディアビが3得点7アシストを記録するなどチャンスメイカーとして躍動している。
2人の凄さは得点、アシスト以外の部分でも際立っており、リーグ戦でのスプリント数でもディアビは618回で2位、ベイリーは567回で3位だ。スピード豊かな2人がスプリントを連発してくるレヴァークーゼンのサイドアタックは脅威だ。
ディアビも左サイドを中心に躍動 photo/Getty Images
今冬には強力なウイングが新たに加わった
さらにドリブル成功数もベイリーはリーグ3位となる51回、ディアビはリーグ8位の38回を記録させている。また、攻撃的MFとして躍動する17歳のフロリアン・ウィルツもリーグで6番目に多い42回のドリブルを成功させている。ドリブル成功数ランキングTOP10の中に3人も入っているのはレヴァークーゼンだけだ。
そしてこの冬、レスター・シティから24歳のMFデマライ・グレイも加わった。レスターでは出番が限られていたが、グレイもサイドから仕掛けられる選手だ。ドリブルが1つの武器であり、早くもレヴァークーゼンでは6日のシュツットガルト戦で移籍後初得点を決めた。
30歳のカリム・ベララビも経験豊富なウイングプレイヤーで、今のレヴァークーゼンには魅力的なアタッカーが揃っている。今冬にセルティックから加わった20歳のジェレミー・フリンポンもサイドバックが中心ではあるものの、高いウイングの位置でもプレイ可能な攻撃的プレイヤーだ。
現在5位のレヴァークーゼンがトップ4へ食い込むには、彼らウイングプレイヤーの活躍が不可欠だ。チームとしての1試合平均ドリブル数もリーグで2番目に多い12.6回を記録するなど、見ていて楽しい攻撃的な集団でもある。ウイングプレイヤーが終盤戦でどこまで躍動できるのか。注目する価値のあるチームだ(データは『WhoScored.com』より)。