伝説までの道のりは厳しい B・フェルナンデスに足りぬ要素とは

マンU攻撃陣の中心となっているB・フェルナンデスだが…… photo/Getty Images

チームを優勝させてこその“伝説”

昨冬移籍市場で加入して以降、マンチェスター・ユナイテッドの中心としてチームを力強く牽引してきたポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス。昨季、途中加入ながら驚異的な速度で赤い悪魔に欠かせぬ存在となった同選手は今季も絶好調。このテクニシャンは2020-21シーズンにここまで公式戦試合に出場し早くも24得点に絡む(15G9A)活躍を披露している。押しも押されもせぬマンUの最重要人物となったことは間違いない。

そんなB・フェルナンデスは早くもマンUにおけるレジェンドの領域に足を踏み入れつつある。今では各方面からそんな声も出るほどに、彼の存在は大きい。先日はクラブOBのガリー・ネビル氏も「おそらく、彼はルーニーやカントナといった選手たちと同じような影響力を持っている」と、その活躍を称賛している。

しかし、そんな風潮に待ったをかける人物がひとり。クラブOBのロイ・キーン氏だ。同氏はB・フェルナンデスの活躍を評価しつつも、歴代のレジェンドたちと肩を並べるにはタイトルの獲得が必要不可欠だと主張。マンUがマンチェスター・シティに敗れたEFL杯の準決勝後、キーン氏は英『Sky Sports』に対して次のように語っている。
「フェルナンデスが他のレジェンドたちと同じレベルに到達するには、トロフィーが必要だ。だが、それを獲得するのは簡単なことじゃない。現在の彼はさまざまな人から大いに賞賛されてきた。カントナと比較する人もいたね。だけど、今夜の試合でフェルナンデスはあまり仕事をすることができなかった。真のトッププレイヤーというものは、こういったビッグマッチで輝くものなんだ。その点、カントナはまさにトップレベルの選手らしかったよ。彼のおかげでユナイテッドが獲得したトロフィーは数えきれない。そして、これこそが今のユナイテッドに足りないものだ。フェルナンデスには、その部分を補えるように頑張ってもらいたいね」

その実力は認めつつも、B・フェルナンデスが伝説の仲間入りを果たすためにはチームを頂点に導く必要があるとキーン氏。はたして、このポルトガル代表MFは今後そのハードルをクリアすることができるのだろうか。決して個人的な奮闘だけでは手に入れることができないレジェンドの肩書き。いつの日かこのポルトガル代表MFも、周囲からそう呼ばれる日が来ることに期待したい。

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