あのマンCが1試合平均“1.54得点”と大苦戦 デ・ブライネ依存では戦えない

デ・ブライネは今季も活躍 photo/Getty Images

デ・ブライネはチャンスを量産しているが……

マンチェスター・シティ自慢の攻撃力はどこへ行ったのか。

相手がマンチェスター・ユナイテッドだったことも考慮すべきだろうが、マンCは12日に行われたマンUとのダービーマッチをスコアレスドローで終えた。これで今季リーグ戦は11試合を消化して5勝4分2敗。現時点で9位と鈍すぎるスタートだ。

特に得点数が17点しかないことが気がかりで、これはウェストハムやサウサンプトン、アストン・ヴィラといった中堅クラブよりも少ない。昨季102得点も奪ったチームとは思えず、マンCが攻撃面で問題を抱えているのは間違いない。
チャンスメイクの部分では相変わらずMFケビン・デ・ブライネが奮闘しており、デ・ブライネ自身はここまでリーグ戦6アシストを記録するなど結果を出している。とはいえ、優秀なチャンスメイカーがいてもフィニッシュを担当する者がいなければ始まらない。

リーグ戦におけるチーム得点王は4得点を奪っているMFリヤド・マフレズ、それに続いてFWラヒーム・スターリング(3得点)、MFフィル・フォデン、ケビン・デ・ブライネ、FWガブリエウ・ジェズス(2得点)がネットを揺らしているが、攻撃自慢のマンCからすれば寂しすぎる数字だ。特にセルヒオ・アグエロの後継者候補の1人と考えられるジェズスが2点しか決めていないのは問題だろう。

アグエロにしか頼れないのか photo/Getty Images

得点量産への道見えず

2017-18シーズンのマンCはリーグ戦における1試合平均得点が2.79点、2018-19シーズンは2.51点、昨季は2.68点とジョゼップ・グアルディオラの下で高い数字を維持してきたチームが今季1.54点まで数字を落としている。

今季ここまでマンUのMFブルーノ・フェルナンデスに次いでプレミアリーグ2番目に多いキーパス数31本(シュートに直結するパス)を記録しているデ・ブライネの力を活かしたいが、やはりアグエロがいないと得点数は上がってこないのだろうか。

仮にアグエロが本調子に戻ったとしても、マンCの狙いはリーグタイトルとチャンピオンズリーグのダブルだ。複数タイトルを狙っていくにはアグエロ、デ・ブライネら一部の選手に依存しているわけにもいかない。今夏にはMFダビド・シルバ、FWレロイ・サネも退団したが、一気に攻撃の層が薄くなってしまった印象だ。

このままではリーグ戦、チャンピオンズリーグの両方とも落としてしまいそうだが、グアルディオラはこの問題をどう解決するのか。アグエロが32歳であることを考えると、頼りすぎることはできない。グアルディオラのチームが得点力不足に陥る珍しいシーズンとなっている。(データは『WhoScored.com』より)

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