韓国のメッシと呼ばれた男は欧州で生き残っていけないのだろうか。10代の頃よりアジアで有名な存在だった22歳の韓国人MFイ・スンウの立ち位置が怪しいものとなってきている。
イ・スンウといえばバルセロナの下部組織に在籍していた経験もあり、若い頃から世界で活躍するアタッカーになることが期待されていた。
ところがイタリアのヴェローナでも思うような結果を残せず、現在は鈴木優磨や伊藤達哉らが所属するベルギーのシント・トロイデンで再起をかけた戦いに挑んでいる。
ベルギーリーグで活躍して再び欧州5大リーグへ向かう考えもあるはずだが、イ・スンウはシント・トロイデンでも大苦戦。10月25日のスタンダール・リエージュ戦では5分間、続くヘンク戦は9分間、ルーヴェン戦は3分間、ワースラント・ベヘレン戦は15分間とプレイタイムが思うように伸びず、ついに12月1日のムスクロン戦では出番なしの状態に。
そして5日に行われたクラブ・ブルージュ戦ではメンバー外となり、韓国『スポーツソウル』は欧州で生き残るうえで危機に立たされたと伝えている。
8月24日のオーステンデ戦から7試合連続で先発出場した時期もあったのだが、シント・トロイデンはイ・スンウが先発した7試合で1勝も出来なかった。内訳は3分4敗となっており、イ・スンウはチームを勝利へ導くほどのパフォーマンスを披露出来なかったのだ。
しかも10月に入ってからはハイチ代表のFWデュカン・ナゾンがペースを上げ、一気にリーグ戦4得点まで数字を伸ばしてきた。ナゾンは5得点を挙げている鈴木優磨に次ぐチーム2番目のゴールスコアラーとなり、今ではナゾンが先発だ。
韓国サッカー界がイ・スンウにかける期待は大きかっただけに、現状はショックだろう。再び韓国代表で重要な存在となるためには、キャリアプランを見直す必要があるかもしれない。