恐怖のフィジカルモンスターが“0得点” 今季プレミアで期待を裏切る5人

ウォルバーハンプトンで数字伸びぬトラオレ photo/Getty Images

序盤戦は影が薄く

イングランド・プレミアリーグも中盤戦に突入しようとしているが、ここまで大きく期待を裏切っている実力者が数名いる。本来はもっと数字を残せるはずが、開幕から元気がないのだ。

1.アダマ・トラオレ(ウォルバーハンプトン/MF)



例えば昨季大ブレイクした快速サイドアタッカーのトラオレだ。スピードとパワーの両方を併せ持つ新時代のフィジカルモンスターと絶賛されるトラオレは、昨季リーグ戦で4得点9アシストと活躍。一気に知名度が増し、スペイン代表デビューまで果たした。
このままワールドクラスの選手になっていくことが期待されたが、何と今季はリーグ戦10試合に出場して0得点0アシスト。昨季に比べると話題に挙がる機会が減っており、このスロースタートはやや気になるところか。

2.ピエール・エメリク・オバメヤン(アーセナル/FW)



オバメヤンの場合はチームスタイルも関係しているのだろう。本来はプレミアリーグ得点王争いに関与できる実力者だが、アーセナルはチーム全体でチャンスを作り出すことに苦労している。左ウイングで起用される機会も多いオバメヤンも波に乗り切れない状態が続いており、ここまでリーグ戦10試合で2得点1アシストだ。早くも得点王レースからは脱落した印象があり、アーセナルがオバメヤンの得点力を活かせていないのは痛い。

マンCの得点源となってほしいスターリング(右) photo/Getty Images

3.ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ/FW)



昨季リーグ戦で20得点を挙げ、指揮官ジョゼップ・グアルディオラの下でワールドクラスのアタッカーへ進化を遂げたはずのスターリング。今季は勢いそのままにプレミアリーグ得点王のタイトルも狙いたいところだったが、ここまで9試合に出場して3得点1アシストに留まっている。

セルヒオ・アグエロが離脱していたことも関係しているのか、スターリングもかなり静かなスタートとなっている。チームも序盤戦は思うように得点を奪えず苦労しており、アグエロの復帰に合わせてスターリングにも爆発してもらわなければならない。

4.クリスティアン・プリシッチ(チェルシー/FW)



プリシッチは5日のリーズ・ユナイテッド戦で得点を挙げたが、これが今季リーグ戦初得点だった。エデン・アザールのつけていた10番を任されているアタッカーとしては寂しいスタートだ。怪我で離脱していた期間があったとはいえ、ここからギアを上げてほしいところ。

何よりチェルシーではハキム・ツィエク、若いカラム・ハドソン・オドイ、さらにはティモ・ヴェルナーのウイング起用など、プリシッチのライバルとなる選手も多い。継続的に結果を出していかなければ、10番を背負うプリシッチとて立場は怪しいものとなるかもしれない。

5.リシャルリソン(エヴァートン/FW)



今季開幕前、指揮官カルロ・アンチェロッティはブラジル代表にも選ばれるリシャルリソンにシーズン30得点は狙ってほしいと注文をつけていた。それほど高い期待をかけていたわけだが、今や30得点を狙える位置にいるのはドミニク・カルバート・ルーウィンの方だ。

アンチェロッティもカルバート・ルーウィンがここまでブレイクするとは予想していなかったのかもしれないが、リシャルリソンはハメス・ロドリゲスとカルバート・ルーウィンにすっかり主役の座を奪われてしまった。

今季はここまでリーグ戦で1得点3アシストに留まっており、もう少しゴールに関与する回数を増やしたい。またリヴァプール戦で余計なレッドカードをもらうなど、カードトラブルもマイナスイメージだ。ここからはカルバート・ルーウィンから主役の座を奪うくらいの活躍を見せてもらいたい。


5人とも非常に高い実力を持っているだけに、序盤戦の内容は納得できないものだ。中盤戦から再び存在感を高めていけるのか。5人全員が攻撃で違いを生み出せる選手だけに、ゴールやアシスト数など分かりやすい結果での貢献が求められている。

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