驚くべき人間関係の構築速度 救世主はピッチ外でもマンUの中心となるか

マンUのB・フェルナンデス photo/Getty Images

イタリア時代から驚異のコミュ力

現在のマンチェスター・ユナイテッドを語る上で欠かせない選手。そう聞けば多くの人は昨冬の加入以降、圧倒的なパフォーマンスを披露し続けるポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスを思い浮かべることだろう。瞬く間にチームへ適応し、昨季マンUの救世主となった同選手。今でも攻撃の要として、彼は赤い悪魔を牽引する存在となっている。

しかし、一体なぜB・フェルナンデスはマンUにここまで早く順応できたのか。大きな理由として挙げられるのは、彼のコミュニケーション能力だろう。同選手の加入直後に練習を見学したクラブOBのブライアン・ロブソン氏が「若い選手にも積極的に話しかけていて、異様に馴染むのが早い」とコメントしたのは記憶に新しい。周囲が驚くようなスピードで、B・フェルナンデスはマンUにおける人間関係を構築していったのだ。プレイ面のほか、精神面で仲間の信頼を早々に勝ち取った同選手。これは、後の成功を大きく助けたはずだ。

そんなB・フェルナンデスは昔から周囲の人々を惹きつける何かがあった。そう主張するのは、2012年から2013年まで同選手が所属したノヴァーラ(セリエC)で現在もスカウトを務めるマウロ・ボルゲッティ氏。イタリア時代からこのポルトガル人MFは人間関係の構築が抜群に上手かったと、同氏は次のように述べている。英『Daily Mirror』が伝えた。
「ブルーノは非常に一生懸命で、すぐにイタリア語を学ぼうとしていたよ。コミュニケーション能力もバッチリだったね。すぐに選手間のグループに加わり、チームメイトと良好な関係を築くことに成功した。当時のブルーノはクラブに関わる全ての人間と良好な関係を築いていたよ。本当に興味深い人間だったね。みんなが彼のことを慕っていたんだ」

このエピソードからも、B・フェルナンデスは若かりし頃から仲間との信頼関係構築を得意にしていたことが窺える。そのコミュニケーション能力は自身のためだけでなく、今後マンUへ加入してくる選手のためにも役立てることができるだろう。すでにピッチ上で赤い悪魔の中心となっているテクニシャンだが、これからはピッチ外でもB・フェルナンデスはチームの核と呼べる選手になってくるか。ポルトガル代表MFがマンUで“真のリーダー”となる日もそう遠くはないかもしれない。

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