かなり主力を温存していたとはいえ、グループ首位突破の大本命がいきなり敗れたことに驚いた人は多いだろう。現地時間21日に行われたチャンピオンズリーグGL第1節で、レアル・マドリードがまさかの敗戦を喫している。
それも相手は格下と言っていいシャフタール・ドネツクだ。しばしばCLに出場している実力派集団であることは間違いないものの、まさか昨季のラ・リーガ優勝チームが不覚をとるとは……。この敗戦、レアルにとって相当ダメージが大きかったはずだ。
一体なぜこんなことが起きてしまったのか。スペイン『AS』がその最大の原因として厳しい視線を向けるのは、センターバックに起用されたDFラファエル・ヴァランとDFエデル・ミリトンの両名だ。試合を通してチーム全体のパフォーマンスが芳しくなかったレアルだが、やはりシャフタールに3失点を献上した守備陣は最も糾弾されるべきと同メディアは主張している。
最終ラインで優れたリーダーシップを発揮するセルヒオ・ラモスがいなければ、レアルの守備どうにもならないのか。『AS』はこのようにも綴っているが、たしかにそんな印象を抱かせる試合だったと言っていい。本来CBを務める選手は一方がチャレンジをした際、もう一方がそのカバーに回るもの。しかし、この試合では両名ともに自身のチャレンジを優先し、全くと言っていいほど連携が取れていなかった。その影響でラインコントロールが乱れる場面も散見され、結果的に前半だけで3失点。そんな彼らに対しては、試合後ファンからもSNS上に怒りのコメントが寄せられている。
「コンビというよりは、ただCBの選手が2人隣に並んでいただけのように見えた」
「ヴァランの統率力はこれまでも課題とされてきたが、S・ラモスの後継者として獲得したはずのミリトンにも責任感が欠如している」
「3失点目の際にジョギングをしていたミリトンの考えがわからない」
いずれもそのポテンシャルだけを見れば、優秀な守備者であるはずのヴァランとミリトン。しかし、現時点で彼らのコンビはあまりにも失点のリスクが大きすぎる組み合わせと言えるか。S・ラモスの力が衰えてきた際に頼りたいCBたちだが、現時点でコンビを組んだ際の安心感は皆無。どちらか一方でも優秀な“守備陣の統率者”として今後一皮剥けてほしいところだが、はたして。