アシストマシーンの“2年”遅れたステップアップ 完成したレフティー躍動の時

チェルシーのツィエク photo/Getty Images

チェルシーでいざ主役へ

トゥエンテ時代より毎シーズンのようにエールディヴィジで二桁アシストを記録し、アヤックスで大ブレイクしたMFハキム・ツィエク。

ついに今夏チェルシーへステップアップすることになったわけだが、ツィエクはもう27歳だ。エールディヴィジでの活躍から考えると、ややステップアップが遅い選手だったとも言える。

実際、ツィエクには過去に興味を示したクラブがいくつかあったという。しかしいずれも実現せず、ツィエクはアヤックスに4年間留まることになった。
欧州五大リーグへのステップアップが遅れたのは残念なことだが、ツィエクはその方が良かったと考えている。アヤックスで一回り成長し、なおかつチャンピオンズリーグ・ベスト4の快進撃も経験できたからだ。

「2年前に移籍する話があったけど、実現しなかった。今振り返ると移籍しなくて良かったよ。だってアヤックスでインクレディブルな冒険が出来たのだからね。アメイジングな時間だったし、欧州最高峰の舞台で大いに成長できた。アヤックスでのラスト2シーズンで大いに伸びたと思う。人としてだけでなく、フットボーラーとしてもね」

英『Daily Mail』によると、ツィエクはこのように語っている。アヤックスでの4年を経てさらに大きな選手となり、完成された状態で今夏イングランドへ乗り込んできた。技術もメンタルもチェルシーで活躍するために必要なものは揃っているのだろう。

先日のサウサンプトン戦にてツィエクはついにデビューを果たした。ティモ・ヴェルナー、カイ・ハフェルツら前線の選手を活かす仕事を任されることになり、チャンスメイクの部分でツィエクにかかる期待は大きい。

じっくりとエールディヴィジで成長に時間を費やしてきたツィエクがプレミア1年目からどのような成績を残してくれるのか。1年目からの二桁アシストにも期待したい。

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