“鎌田ルート”を辿る男? フランクフルトで変わるレンタル移籍の見方

ザンクト・パウリで奮闘するサラザール(左) photo/Getty Images

ドイツ2部で奮闘する後輩が

フランクフルトにとって、日本代表FW鎌田大地のブレイクは良い意味でビッグサプライズだった。

鎌田は欧州五大リーグで戦うにはフィジカルが不足しているのではないかと考えられていた時期もあったが、ベルギーのシント・トロイデンにレンタル移籍したところから急激に化けた。今やフランクフルトの攻撃を引っ張る中心選手の1人になっており、フランクフルトもまさか鎌田がこれほど早く成長するとは予想していなかったはずだ。

適切なクラブへのレンタル移籍は、選手を大化けさせる可能性がある。今のフランクフルトには、いわゆる「鎌田ルート」を辿る楽しみな若手がいるのだ。
独『Hessenschau』が「鎌田の道にいる」と紹介するのは、今夏にブンデスリーガ2部のザンクト・パウリにレンタル移籍した21歳のウルグアイ人MFロドリゴ・サラザールだ。

鎌田と同じく攻撃的MFの位置でプレイするサラザールは、すでにザンクトパウリでポジションを確保。19日のニュルンベルク戦では移籍後初得点も記録し、その攻撃性が高い評価を得ている。

すでに同メディアはサラザールが来夏フランクフルトにとって興味深い「新人」になると確信しており、レンタルから戻ってきた時の成長ぶりが非常に楽しみだ。それこそ鎌田とポジションを争うような未来があるかもしれない。

また、21歳のブラジル人DFトゥタもいわゆる鎌田ルートに近い道を歩んだ選手だ。2019年の冬にサンパウロからやってきたトゥタは影の薄い存在だったが、鎌田と同じくベルギーリーグのコルトレイクにレンタル移籍し、そこでのパフォーマンスが評価されることになった。

今夏にはフランクフルトに戻り、最終ラインのバックアッパーとして今季もブンデスリーガに1試合出場している。

鎌田のブレイクにより、フランクフルトの中でレンタル移籍の感覚が変わったところがあるのかもしれない。ベルギーで成長したトゥタ、そして今ブンデスリーガ2部で能力をアピールしているサラザール。フランクフルトはベテランが多いチームだが、若手の成長にもしっかりと力を注いでいる。

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