戦力とされているうちに爆発を マンUの爆速ウインガーが取り戻したい居場所

マンUのジェイムズ photo/Getty Images

指揮官は期待をかけている

マンチェスター・ユナイテッドで居場所を失いつつあったスピードスターだが、彼はこれから次第にその影響力を取り戻してくるのだろうか。オーレ・グンナー・スールシャール監督は、FWダニエル・ジェイムズのことを今でも重要な戦力としてカウントしているようだ。

加入当初こそ優れたスピードでマンUの攻撃を活性化させていたジェイムズだが、昨季メイソン・グリーンウッドが成長してからの彼はすっかり影が薄くなってしまった。ゴールに直結するドリブルが少なく、クロスの精度もそこまで良いとは言えない。スピードはあるが、それしか武器を持っていない。おそらく、彼に対してそのような評価を与えているファンも少なくはないはずだ。

しかし、スールシャール監督はまだこのスピードスターがチームには必要だと主張する。現地時間17日に行われたリーグ戦第5節のニューカッスル戦でジェイムズを3試合ぶりにスタメン起用した同監督は試合後、彼のパフォーマンスについて次のように語っている。クラブ公式サイトが伝えた。
「ダン(ジェイムズ)の強みはご存知の通り、その信じられないほどのスピードだ。ニューカッスル戦で彼は生産性を示し、自分が信頼に値する選手だと証明してみせた。我々は全てのプレイヤーに自己表現を求めている。その点に関して、ダンはうまくやったと思うよ。ファン(・マタ)とブルーノ(・フェルナンデス)はスペースを空け、ダンとマーカスはそこに積極的に飛び込んでチームを前向きにした。全員が素晴らしい試合だったと思うけれど、その中でもダンにはとても満足しているよ。代表と体調不良のせいで何試合かチームを離れていたけれど、彼は必要な選手。本当に良いパフォーマンスだったと思うよ」

いまだゴールに直結する動きには課題が残っているようにも映ったが、それ以外の部分でジェイムズは大きくチームの勝利に貢献したとスールシャール監督は考えているようだ。たしかに、守備面などで見れば精力的に走り回る姿も散見され、一定のタスクは果たしていたと言えるか。

しかし、やはりアタッカーとして求められるのはゴールやアシストといった結果だ。スールシャール監督が自身を戦力としてカウントしているうちに、ジェイムズはFWとしての結果も出しておきたいところだろう。はたして、今後マンUのスピードスターがチーム内での影響力を取り戻してくることはあるか。爆速王子の逆襲に期待したいところだ。

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