昨季セリエAアシスト王よりも上 “サッスオーロ10番”の序盤戦スタッツが凄い

2018年よりサッスオーロに在籍しているジュリチッチ photo/Getty Images

サイド、中央の両方で抜群の存在感

今季のセリエA第3節消化時点で2勝1分けと、好スタートを切ったサッスオーロ。就任3季目のロベルト・デ・ゼルビ監督が志向するポゼッションスタイルがすっかりチーム内に浸透しており、開幕3試合で計9ゴールを挙げている。

神出鬼没なポジショニングで得点を量産しているエースストライカーのフランチェスコ・カプートや、正確なパスや鋭いタックルに定評があり、今年9月のUEFAネーションズリーグ(オランダ代表戦)でイタリア代表デビューを果たしたボランチのマヌエル・ロカテッリらの躍動が光っているが、今季序盤3試合で秀逸なスタッツを叩き出しているのが背番号10のセルビア人MFフィリップ・ジュリチッチ。データサイト『Sofa Score』によると、同選手は今季のセリエAで既に11本のキーパス(味方のシュートに繋がったパス)を記録しており、これは昨季の同リーグでアシスト王に輝いたアタランタのMFアレハンドロ・ゴメス(今季8本)をも凌ぐ、現時点でリーグトップの数値だ。

トップ下やサイドハーフでのプレイを得意とし、意外性溢れるスルーパスや強烈なミドルシュートが売り物のジュリチッチ。単騎突破もお手の物で、9月27日のセリエA第2節(スペツィア戦)では前半12分に左サイドで軽快なドリブルを披露し、カットインから先制ゴールを挙げた。昨季のセリエA全クラブの選手中最多のドリブル成功数(132回、『Sofa Score』より)を叩き出した左ウイングFWのジェレミー・ボガが新型コロナウイルス感染により戦線離脱中と、苦しい台所事情のサッスオーロだが、左サイドでも高水準のプレイが可能なジュリチッチがこのまま好調を維持できれば、今季のセリエAで台風の目となるかもしれない。

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