赤き王者の凄まじき安定感 シュート数と被シュート本数で他を圧倒する力

開幕3連勝のリヴァプール photo/Getty Images

強敵が相手でも関係なし

王者リヴァプールにとって、今季序盤戦のスケジュールは決して簡単なものではなかった。第2節でチェルシー、第3節でアーセナルと対戦しており、ここで勝ち点を落とすシナリオも十分に考えられたのだ。

しかし、リヴァプールはチェルシーとアーセナルの両方を撃破。いきなり強敵と差をつけることになり、やはり安定感では一歩上をいく。怪我人の問題もあってマンチェスター・シティが早々に躓いたこともあり、リヴァプールが今季も独走する可能性は十分に考えられる。

何より見事なのは、リヴァプールのスタッツだ。野心に燃える昇格組のリーズ・ユナイテッド、トップ4入りを狙うチェルシー、アーセナルとの開幕3試合でリヴァプールはリーグ最多となる61本ものシュートを放っている。
試合数に差があるものの、現段階で2番目にシュートが多いのはウェストハムで44本だ。リヴァプールとは大きな差がついており、攻撃で相手を圧倒していることが分かる。リーズ戦では22本、チェルシー戦では18本、アーセナル戦では21本の内訳となっており、このチャンスメイク力は見事と言うしかない。

さらに凄いのは、被シュート本数の方もリーグ最少なのだ。この3試合では15本しかシュートを許さず、17本のマンCを抑えて最少となっている。しかもマンCの方が1試合消化が少ないため、いかにリヴァプールが粘り強く守っているかが分かる。

序盤戦だけで全てを判断することはできないが、いきなりチェルシーとアーセナル相手に勝てたのは大きい。新戦力のディオゴ・ジョッタにもゴールが生まれるなど、理想的な開幕3試合になったのではないか。

やや守備面で凡ミスはあったものの、これも修正可能なレベルだろう。果たしてどこがリヴァプールを止めるのか。10月17日にはエヴァートンとのダービーマッチも予定されており、まずはここが1つの注目ポイントか。

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