アーセナルに足りない“ラストピース” レジェンドが指摘する懸念点とは

セバージョス以外にも中盤でパスを出せる選手が欲しい photo/Getty Images

「アワールの獲得が不可欠」

昨季途中から就任したミケル・アルテタ監督の下で、今季こそ名門復活を目指すアーセナル。リーグ戦第3節で昨季王者のリヴァプールにこそ敗れたが、今のところ彼らの歩みは順調と言ってもいいだろう。青年監督の手腕によって、ウナイ・エメリ前政権で問題視されていた課題は解消されビルドアップもスムーズになってきた。

しかし、それでもアーセナルにはまだ足りないとクラブOBは指摘する。かつてアーセナルで活躍したイアン・ライト氏は、中盤に“ラストピース”を加えることでガナーズのパフォーマンスはさらに向上すると見ているようだ。リヴァプール戦で見えた古巣の気になるポイントを、ライト氏は次のように語っている。英『Daily Mirror』が伝えた。

「リヴァプール戦では、序盤から彼らのハイプレスにさらされることになったね。ダニ・セバージョスが後半に投入されるまで、中盤でボールを捌ける選手がいなかった。その状況を見て私は思ったよ。やっぱりアーセナルに必要なのは、優れたパス能力を備えつつ、相手を背負いながらでもボールを受けることができる選手だとね。だからリヨンから(フセム・)アワールを獲得することが不可欠だと思うんだ。彼はボールを持ちながらチームを前進させることができる。セバージョスが入ってチャンスを作れたことを考えると、アーセナルには本当に必要な選手だと思ったよ」
アルテタ監督がセバージョスを先発起用しなかった理由としては、スタミナ切れの心配など様々なものが想像できる。しかし、前半からボールを捌ける選手がいれば、もう少し結果は変わっていたかもしれないというのがライト氏の意見だ。

アワールさえ獲得できれば、ボールアーティストは2人になる。どちらか1人だけでもピッチに立てる状況が作れるだけに、やはりアーセナルにとってこのフランス代表MFは喉から手が出るほど欲しい人材か。セバージョスだけでは少々不安が残るガナーズのテクニシャン事情。今夏の移籍市場では、是が非でもアワールを確保したいところだ。

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