味方との連携磨いて真の世界最高峰へ 若き怪物が目指したい“さらなる高み”

クローゼ氏が指摘

昨季途中にドルトムントへと加入し、わずか15試合で13ものゴールを荒稼ぎしたノルウェー代表FWアーリング・ハーランド。2019-20シーズンの大活躍で、この20歳は一気にその評価を上昇させたと言っていいだろう。サッカー界にまた新たに出現した怪物FW。彼の大爆発に興奮した人は多いはずだ。

とはいえ、ハーランドが鮮烈なパフォーマンスを披露したのはまだ1シーズンのみ。真のワールドクラスとしての地位を確立するためには、ここから何年かは昨季のような成績を残さねばならないだろう。そんな中、かつてドイツ代表で活躍したミロスラフ・クローゼ氏は、ハーランドが今後何年も活躍するために身につけておきたいスキルについて言及している。

ストライカーというのは常に利己的に、そして貪欲にゴールを狙う生き物。しかし、それだけで何年もトップレベルで活躍するのは難しいとクローゼ氏は指摘する。ハーランドが今後もこの影響力を維持するためには、味方と協力してゴールを奪う方法を見つけ出さねばならないと同氏は次のように主張している。独『Spox』が伝えた。
「ハーランドは強い精神力を備えた良いストライカーだ。態度、意識、そしてスコアラーとしての能力。そのどれもが素晴らしい。だが、そろそろ彼は味方とのコンビーネーションで得点を奪う方法も身につけなければいけないと思うね。ポジションを下げてボールに触る、勝負どころではないときに味方へ一度ボールを預ける。そういったスタイルにも徐々に磨きをかけていかなければならない。能力が素晴らしいことは間違いないけれど、どんな選手であれ2,3年もすれば相手に分析される。その時にどう変化しアジャストするか。これこそが長期的な成功のために必要なことなんだ」

今のスタイルでは、いつか壁にぶち当たってしまうとクローゼ氏は見ているようだ。ズバ抜けた得点センスに、的確なポジショニング能力も備えているハーランド。今でもそれなりに味方とは好連携を見せているように思えるが、ドイツのレジェンドはそれでもまだ足りないと感じているようだ。ハーランド ほどの選手ならもっとやれるとの思いもあっての助言かもしれない。

はたしてこの先、ドルトムントで輝く若きストライカーがさらなる急成長を見せることはあるのだろうか。今でも素晴らしいストライカーと言えるハーランドだが、彼が完全体となる日はまだまだ先のようだ。

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