[MIXゾーン]DFリーダー立田が感じた川崎との差 ポゼッションスタイルの確立を目指す清水

清水の守備を牽引し、今後の活躍が期待される立田 photo/Getty Images

お手本のようなサッカーをされてしまった

清水エスパルスは29日、明治安田生命J1リーグ第13節で川崎フロンターレと対戦した。敵地での戦いということもあり、立ち上がりから川崎に主導権を握られると、90分間で大量5ゴールを奪われて0-5の完敗。清水は3連敗を喫することとなってしまった。

今季から新たにポゼッションサッカーを軸として戦う清水。Jリーグ屈指のポゼッションサッカーを誇る川崎相手にも、新たなスタイルを確立するために真っ向から立ち向かった。時折新生・清水らしさを見せる場面もあったが、ビルドアップの際に終始ミスが露呈してしまい、辛酸をなめさせられる結果となってしまったのだ。

清水の選手たちはこの試合で、長年ポゼッションサッカーを積み上げてきた川崎との差を痛感したに違いない。試合後にディフェンスリーダーの立田悠悟が、その胸の内を明かしてくれた。

ーー川崎戦を振り返ってみて


見てわかる通り、すべてにおいてクオリティの差というのを感じました。誰のパフォーマンスが悪かった、良かったということではなく、もっとチームとしてクオリティを上げなければいけないし、それに尽きると思います。

ーーどのあたりに川崎とのクオリティの差を一番感じたのか


まず(川崎は)簡単なミスはしないし、フリーの概念が違うと僕は感じました。相手が近くにいても川崎の選手はすぐにパスをつける。でもウチは距離感が悪くて、フリーの概念というのも個人個人で違うので、ボールをつけられない状況となり、ボールを動かせない。すぐに、簡単にボールを失ってしまう。そのところの差がすごく出たかなと思います。(GKの)大久保選手がいなかったらもっと失点していたと思うし、後ろの選手としてはすごく不甲斐ない結果です。

ーーフリーの概念が違うというのは、選手たちの共通理解がまだ足りないのか、それとも個々の能力の問題なのか


どちらも言えることだと思います。出し手がフリーだと思って(パスを)出しても、受け手がフリーじゃないから出さないでくれというスタンスになってしまうと、やっぱりパスというものは成立しない。ポゼッションサッカーをやるのであれば、もっともっと練習の中でやらなければいけないし、試合の中でもっと覚えていかなければならない。そういった意味では、本当にお手本のようなサッカーをされてしまった。だから強くなるために、もっと勉強しなければいけないし、もっと話さなければいけないし、やることは山積みかなと思います。

--失点が増えているが、ディフェンスリーダーとしてどう前を向いていくか


現在、エウシーニョ選手、ファン・ソッコ選手、ヴァウド選手がいない中で、こういった結果になるのは個人的にも、チームとしてもすごく不甲斐ないと思っています。誰がやっても同じパフォーマンスができるようにしないといけないと思いますし、もっと自分がリーダーシップを持ってやらなければいけなかったと思います。

ーー今回の結果をどのように受け止めているか


正直な話、この結果は軽く受け止められないと思うので、しっかりとチームでたくさん話さないといけないと思うし、練習の中でもっともっと話さなければいけないと思う。もっとチームとしてどうやっていくのかというのを監督も含めて話さなければいけないと思っています。

ーー次節への意気込みは?


クオリティというのはすぐに上がらないかもしれないけど、練習の強度というのは上げることができると思うし、もっとたくさん話すことはできるので、その中で良くなればいいと思います。本当に負けないようにしないといけないと思うので、しっかりと勝てるようにまた1週間準備したいと思います。

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