攻撃面ばかりに目を向けるべからず カルバハルが語る“サイドバック論”

守備でも安定したパフォーマンスを披露するカルバハル photo/Getty Images

「あくまでも最終ラインの一人」

良いサイドバックの条件とは何か。近年ではリヴァプールに所属するトレント・アレクサンダー・アーノルドの活躍もあり、攻撃面でチームに貢献できる選手が評価される傾向にあると言っていいか。バイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイビスやセビージャのヘスス・ナバスなど、アタッカーからコンバートして成功を掴む選手も多くなってきている。

今や攻撃的サイドバックというのは、珍しくもない。むしろ守備型サイドバックと評価される選手の方が珍しいとも言えるか。しかし、そんな風潮が強くなっている中でも、「サイドバックにまず求められるのは守備力だ」と強く主張する人物がいる。

その人物とは、自身も世界最高級サイドバックの一人として知られるレアル・マドリードのダニエル・カルバハルだ。スペイン『MARCA』のインタビューに登場した同選手は、サイドバックの攻撃参加はまず守備できちんとチームに貢献してからするものだと持論を展開している。これまでのキャリアで対戦した中で最もタフだった相手についても話しつつ、カルバハルは自身の“サイドバック論”を次のようには語った。

「ネイマールは最も守備をするのが難しいストライカーだね。非常に捉えどころのない選手で、本当に優れたテクニックを備えていたよ。彼は常にスペースに入り込み、そしてゴールを奪う。彼を止めるのは難しいね」

「フットボールは大きな進化を見せている。ウインガーがサイドバックになったり、攻撃的なウインガーがタッチラインに張り付いて守備をすることも多くなっていると感じるよ。そのなかで、僕らサイドバックは中央に絞ってウインガーにスペースを空ける動きをすることも多い。でも、僕らはあくまでも最終ラインのうちの一人なんだ。結局は優れた守備者でなくてはならない。まずはしっかりと守備のタスクをこなしてから攻撃に目を向けるべきだね」

攻守に様々な仕事が増えた近年のサイドバックだが、基本的に最優先される仕事は今も昔も変わらないと主張したカルバハル。この考えが根底にあるからこそ、彼のプレイは攻守ともに高いレベルで安定しているのだろう。レアルで長く右サイドバックのポジションに君臨している28歳。世界屈指の強豪で7年も定位置を譲っていない秘訣はこの考え方にあるのかもしれない。

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