マンU時代から“巨人ストライカー”激変 コンテの下で見つかるベストな起用法

インテルのルカク photo/Getty Images

まるで別人のような輝き

クラブの環境や指揮官が変わるだけで、選手が別人のように変貌することがある。

今季でいうならば、巨人FWロメル・ルカクの変化が印象的だ。昨季まで所属していたマンチェスター・ユナイテッドと、現在所属するインテルではパフォーマンスが違いすぎる。

マンUでは批判されることも多かったが、インテルではチームをヨーロッパリーグ決勝へ導く英雄に。全てのコンペティション合わせて33得点を記録しており、今ではインテルで活躍したブラジルの元祖怪物FWロナウドとの比較まで起きている。
やはり大きいのはインテル指揮官アントニオ・コンテの起用法か。

英『Manchester Evening News』によれば、今季のルカクは1試合平均2.7本のシュートを放っているが、昨季のマンUでは2.36本だった。

ペナルティエリアでのボールタッチ数も、マンUでの1試合平均3.74回から5.07回へとアップ。

また近い位置に相棒のラウタロ・マルティネスがいることも大きい。コンテは最初から2トップでルカクを起用しており、味方が近い位置にいることでポストプレイの成功率も上がってきている。

昨季はポストプレイの成功数が1試合平均4.33回だったようだが、今季は5.04回まで上昇。ラウタロの存在、そしてルカクがファーストタッチの精度を上げてきたことが数字少上昇に影響しているのだろう。

守備面も印象的だ。コンテらしいというべきか、ルカクは今季FWながら1試合平均3.39回も守備のデュエルに挑んでいる。マンUでは0.8回となっていたため、ここはコンテのこだわりが効いているのだろう。

マンUでは能力をフルに活かせていなかったが、それがインテルで変わりつつある。コンテの方が巨人FWルカクの活かし方が上手かったということか。

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