今季のセリエAも残すところ6試合(インテルとトリノは7試合)となったが、まだまだ目の離せない戦いが続きそうだ。
まもなく2019-2020シーズンのフィナーレを迎えるセリエA。前半戦から近年稀に見る激しいスクデット争いが行われてきたが、リーグ戦再開後にラツィオの失速もあり、首位ユヴェントスが2位との勝ち点差を「8」まで広げている。前人未到の9連覇が手の届く位置まで来ている状況だ。すでに今季の雌雄は決したといった声もちらほら聞こえてくる。
そんな状況もあってか、ここに来て盛り上がりを見せているのが、得点王の行方だ。序盤戦から1試合1点以上のペースでゴールを量産し、得点ランクのトップを独走してきたラツィオのFWチーロ・インモービレだが、チームの不調の影響もあり、直近10試合で4ゴールしか奪うことが出来ていない。一方、2位につけていたユヴェントスのFWクリスティアーノ・ロナウドはPKなどのチャンスを生かし、リーグ戦再開後6試合連続ゴール中。今季のリーグ戦ゴール数を28ゴールまで伸ばし、インモービレ(29ゴール)との差を「1」まで縮めている。
データサイト『opta』によると、これほどハイレベルな得点王争いとなっているのは、半世紀以上ぶりだという。32試合消化した時点で28ゴール以上記録している選手が複数いるのは、長いセリエAの歴史を見ても過去に2度しかなく、今回が3度目。1950-51シーズン(イストバン・ナイヤーズとグンナー・ノルダール)、1958-59シーズン(アントニオ・アンヘーリジョとジョゼ・アルタフィーニ)以来とのことだ。
残りの試合で、インモービレとロナウドによる壮絶な得点王争いが繰り広げられることだろう。また、2015-16シーズンに、当時ナポリに所属していたゴンサロ・イグアイン(現ユヴェントス)が打ち立てたセリエAのシーズン最多得点記録(36ゴール)を、この2人が更新できるのかにも注目だ。
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