好パフォーマンスで周囲を黙らせる マンUで信頼取り戻す“中盤の要”

トッテナム戦に途中出場したポグバ photo/Getty Images

「マンUで唯一のワールドクラス」

戻ってきても調子がいいとは限らないだけに、期待するのは危険だ。MFポール・ポグバの復帰が近づくにつれ、心のどこかでマンチェスター・ユナイテッドのファンはそんな気持ちを抱いていたかもしれない。もちろん復帰を喜んではいただろうが、どこか気分屋なMFに一抹の不安を覚えた人も少なくなかったことだろう。

しかし、このフランス代表MFはそんな心配をよそに万全の状態でピッチに戻ってきた。リーグ戦再開後一発目の第30節トッテナム戦に途中出場したポグバは、投入前まで停滞していたマンU攻撃陣のムードを一変させた。0-1でビハインドの状況だったが、同選手は巧みな足技を駆使した突破で80分にPKをゲット。同点に追いつくキッカケを作り、チームの勝ち点1奪取に貢献した。

その他にもハーフウェイライン付近から前線のFWマーカス・ラッシュフォードへ絶妙なロングパスを供給するなど、随所に存在感を示したポグバ。想像以上の出来にファンは興奮したはずだ。そして、それはクラブOBであるガリー・ネビル氏も同じだったようで、同氏は“マンUで唯一のワールドクラス”とポグバに最高級の賛辞を送っている。英『THE Sun』が伝えた。
「献身性のあるポグバがユナイテッドにとって素晴らしい選手となることは間違いない。彼のアシスト、そしてゴールは優れている。ポグバはユナイテッドの中で唯一のワールドクラスだ。正面からチームをリードすべき存在だね。今のチームならばこのまま成功を収める可能性は非常に高いと思うよ。次節も間違いなくブルーノ・フェルナンデスと素晴らしいコンビネーションを披露してくれるはずだ」

リーグ戦中断前には去就が不透明なポグバに対して苦言を呈すことも多かったネビル氏。しかし、どうやらトッテナム戦のプレイを見て、やはりこの男はマンUに必要な選手と改めて認識させられたようだ。

しばらく自身に対する風当たりが強かったものの、そのプレイで周囲を黙らせたポグバ。とはいえ、まだ復帰してから1試合。今季は欠場が多かっただけに、その分を残り8試合フル回転で取り返したいところだ。

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