ヴェルナーはホントに大丈夫? “プレミアでコケた”名ストライカー11人

ユナイテッドでは影が薄かったフォルラン photo/Getty Images

イングランドでも活躍できるとは限らない

ライプツィヒFWティモ・ヴェルナーは、今季もっとも輝いているストライカーのひとりだ。クラブと代表合わせて、42試合で31ゴール。プレミアリーグのリヴァプールが彼を狙っていると言われており、来季はプレミアでも彼の決定力が見られるかと期待が高まっている。

しかし、英『THE Sun』は、他の国でのゴールの多さが、プレミアでの得点を保証するものではないと警告する。鳴り物入りでやって来たストライカーが、イングランドではほとんど結果を出せないという例を、我々は過去に何度も見てきたからだ。同紙は“期待はずれ”のFW11人をピックアップし、紹介している。

ディエゴ・フォルラン(マンチェスター・ユナイテッド)


2002年の冬にマンチェスター・ユナイテッド移籍。フォルランがリーグで初得点するのは、10月末まで待たねばならなかった。ユナイテッドでは63試合で10得点。その後、ビジャレアルやアトレティコ・マドリードでは攻撃の中軸を担ったが、ユナイテッドでは影が薄かったと言わざるを得ない。

フェルナンド・モリエンテス(リヴァプール)


2005年の冬、マンチェスター・ユナイテッド戦でデビュー。しかしコンディションが万全でなく、そのシーズンはわずか3得点に終わる。05-06シーズンも5得点にとどまり、その年のドイツW杯の代表選考にも漏れてしまった。

エルナン・クレスポ(チェルシー)


2003年にチェルシーに加わる。アブラモビッチオーナーが最初に買い集めたビッグプレイヤーの一人だが、しかし精彩を欠き、ミランやインテルへのローンを繰り返すことになる。最終的にチェルシーで挙げたゴールは、5年間で20ゴールと寂しいものだった。

ロビーニョ(マンチェスター・シティ)


“ドリブル・キング”の異名をとるロビーニョは、2008年の移籍マーケット締め切りギリギリでシティにやってきた。最初のシーズンこそ14得点とまずまずの結果を残したが、問題行動なども多くマーク・ヒューズ監督と衝突。翌シーズンは無得点となり、母国のサントスへローンに出されることになった。

ラダメル・ファルカオ(マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー)


ポルトやアトレティコ・マドリードで点取り屋としての才覚を見せつけていたファルカオ。2014年の夏にユナイテッドへローン移籍が決まるも、リーグ戦わずか4得点にとどまり完全移籍オプションは行使されず。翌シーズンにはチェルシーに同じくローンで加入するが、こちらは1得点。イングランドの水にはまったく合わなかった。

チェルシーのシェフチェンコは代表的な失敗例 photo/Getty Images

アンドリー・シェフチェンコ(チェルシー)


2006年の夏にミランから加入。ミランでの7年間では175得点を挙げており、彼もアブラモビッチが大きく期待を寄せたストライカーだったが、4500万ユーロと当時としては破格の移籍金に見合うパフォーマンスは見せられなかった。プレミアリーグ48試合で、わずか9得点。


ロベルト・ソルダード(トッテナム)


バレンシアで通算59得点とゴールを量産していたソルダードは、2013年の夏にトッテナムへ。しかしゴールは遠く、たまに決めるゴールもPKによるものだったりとファンの期待を大きく裏切った。結局、リーグでは2シーズンで7ゴールしか決めることができず、2015年の夏にビジャレアルへ去った。

アレシャンドレ・パト(チェルシー)


パトがチェルシーにいたことを覚えていないという人も多いかもしれない。2016年冬にローンで加入後、ベンチを暖める日々が続き、ようやく4月のアストン・ヴィラ戦でデビュー。この試合ではPKを決めているが、リーグ戦での出場はわずか2試合。シーズン終了後に退団している。

ゴンサロ・イグアイン(チェルシー)


レアル・マドリードでは通算121得点、ナポリでは通算91得点と大暴れした点取り屋イグアイン。ユヴェントスでも55得点と、どこへ行っても活躍できるストライカーというイメージだったが、2019年にローンで加入したチェルシーでは5得点に終わる。冬のローン移籍だったため、これはある程度やむを得ないか。

アルバロ・モラタ(チェルシー)


14-15、15-16と2シーズン在籍したユヴェントスで頭角を現すと、16-17シーズンは古巣レアル・マドリードへ復帰して通算20得点。2017年の夏にチェルシーへやってきた。最初のシーズンこそゴール数をなんとか2桁に乗せたものの、18-19シーズンは不調に陥り、6000万ポンドとも言われた移籍金に見合う活躍とは言い難かった。

セルゲイ・レブロフ(トッテナム)


ディナモ・キエフでは、シェフチェンコと並び称される存在だった。しかし2000年にトッテナムへやってくると、まったく本領を発揮できず。62試合でわずか10ゴールしか挙げることができず、フェネルバフチェへローンに出される。04-05シーズンはウェストハムに移籍するが、ここではわずか1ゴール。結局、レブロフは古巣ディナモ・キエフへ帰っていった。

百戦錬磨のストライカーでも、プレミアではなぜか本領を発揮できないという例がこれだけある。現在ドイツでゴールを量産するヴェルナーが、イングランドでも同じように結果を出すという保証はどこにもないのだ。

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