かつてのローマに似ている?
ダービー・カウンティ(イングランド2部)で選手兼監督を務める元イングランド代表FWウェイン・ルーニーが、現在“最強の攻撃陣”との呼び声が高いあの3トップの凄さについて語った。
新型コロナウイルスによる影響で、現在中断を余儀なくされているプレミアリーグ。ただ、第27節まで負けなしの快進撃を見せた首位リヴァプールと2位マンチェスター・シティの勝ち点差は、残り9〜10試合残してすでに「24」となっており、リヴァプールの優勝は決定的となっている。
そんな今季の躍進を支えてきたのが、サディオ・マネ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノの不動の3トップだ。昨季リヴァプールにビッグイヤーをもたらした勢いそのままに、今季もこの3トップはプレミアリーグで大爆発。全66ゴールのうち、半分以上となる38ゴール(マネ:14ゴール、サラー:16ゴール、フィルミーノ:8ゴール)を3選手で叩き出しているのだ。
かつてマンチェスター・ユナイテッドでクリスティアーノ・ロナウドとカルロス・テベスとトリオを組み、クラブに数々のタイトルをもたらし、当時最高の3トップと呼ばれたこともあるルーニーも現在のリヴァプール攻撃陣を大絶賛。英『THE TIMES』で「それを認めることは私にとって苦痛でしかないが、リヴァプールは現在、サッカー界で最高の攻撃ユニットを持っている」と述べた。
そして「私はこれまで、一緒にプレイする選手の連携がゴールにどのような影響を与えるのかについて説明しようと努めてきた。リヴァプールの3トップは完璧なお手本だね。サラーとマネが相手チームを押し戻すことによって深さを作り出す。これにより、フィルミーノが深いポジションでボールを持てるようになる。そして、相手のセンターバックがリラックスしているとろに、突然2人(サラーとマネ)が驚異的なスピードでスペースへ斜めに走り込み、攻撃を仕掛けるんだ」と説明している
さらに、ルーニーはかつて0トップシステムを採用したASローマのスタイルに似ているとの見解を示した。「まるでトッティを10番の位置に置いて、ワイドの位置から2人の素早い選手がボックス内へ攻撃を仕掛けていたかつてローマを思い起こさせるね」と話している。