マンU史上最も過小評価されている男? 「スペインでプレイしていたら……」

かつてマンUで活躍したキャリック photo/Getty Images

“赤い悪魔”のクォーターバック

マンチェスター・ユナイテッドの歴史上、最も過小評価されていた選手は誰か。おそらく、人によって答えは様々かもしれない。しかし、現地メディアがこの疑問に関する特集を組めば、ほとんどの記事でトップに立つのは同じ選手だ。MFマイケル・キャリックである。

昨年、英『THE Sun』が行ったファンアンケートで最多の得票数を勝ち取り、英『Squawka』が選定したランキングでも1位を獲得したキャリック。長短織り交ぜたパスでマンUの中盤に欠かせない選手だった彼はレジェンドと呼ばれる存在でこそありつつも、どこか同じ中盤の名手だったポール・スコールズの陰に隠れてしまっている印象が否めない。

現在のチームに所属するMFファン・マタもキャリックに対する人々の評価は低すぎると感じているようで、元同僚に関する自身の見解をクラブ公式サイトのインタビューにて次のように語った。
「僕がクラブ史上最も過小評価されていると感じるのはキャリックだね。長い間、共にプレイしたから余計にそう思うよ。彼がチームにとってどれほど重要だったかは皆が理解している。ただ、あまりメディアで扱ってもらえなかったし、ファンもそれほどキャリックのことを話題にしなかったね。だけど、彼と一緒にプレイできて僕はすごく嬉しかったよ。攻撃的な選手はキャリックが後ろにいることで、彼が自分を見つけてくれると理解している。ピッチ上のどこにいたって見つけてくれるんだ」

「冗談交じりに、僕はキャリックのことをサッカーのクォーターバックと呼んでいたよ。前線の選手が動き出したら、きっちりそのコースにボールを落とすからね。足元じゃなく、走り込む先にパスを供給するんだ。理想的だったね。このタイプの選手はスペインで好まれる傾向にある。おそらく、キャリックがスペインでプレイしていたらもう少し評価は高かったかもしれないね」

キャリックがスペインでプレイしていたら、もう少し受けた評価は高かったかもしれないと話したマタ。確かに巧みなパサーが好まれるお国柄ということもあって、レジェンドはさらに称賛を受けていたかもしれない。

とはいえ、最も過小評価されている選手を決める議論でここまで名前が出てくれば、そろそろ人々の評価も変わり始めているか。かつてマンUの中盤を支配した男に再び注目が集まり始めている。

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