今季イタリア・セリエAで破壊力満点の攻撃を披露しているのが、知将ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督率いるアタランタだ。彼らはここまでリーグ戦で70ゴールを記録しており、その攻撃力には今季各方面から称賛の声が寄せられている。
 
初出場となったチャンピオンズリーグでもその勢いは衰えることなく、彼らは決勝トーナメント1回戦でバレンシア相手に2戦合計8ゴールを奪って完勝。ベスト8進出を決めた。これで今季同クラブがCLで稼いだチーム得点数は「16」にまで伸びている。
 
しかし、そんな恐怖の攻撃軍団の猛攻を本職でないにもかかわらず、無失点で切り抜けたGKがいる。マンチェスター・シティの“DF”カイル・ウォーカーだ。本来はDFのウォーカーだが、この男はグループリーグ第4節でトラブルからGKに緊急起用されている。10分足らずの出場だったものの、彼はその中で2本の枠内シュートをセーブ。1-1のまま試合を終わらせることに成功した。そんなウォーカーに現在再び注目が集まっているのだが、それは一体なぜか。
英『THE Sun』によると、今季CLでアタランタが対峙した7名のGKのうち、ウォーカーは唯一彼らがゴールを奪えなかった選手なのだという。最強攻撃軍団との呼び声も高い彼らはグループリーグ第1節でディナモ・ザグレブのクロアチア代表GKドミニク・ルヴァコビッチ完封を食らっているが、リターンマッチとなった第5節ではきっちり2得点を奪っている。プレイタイムが短かったとはいえ、ウォーカーのみが無失点というのは少々驚きの結果と言えるだろう。この事実にはアタランタのクラブ公式Twitterも驚いたようで、12日に「リスペクトするよ。兄弟」とウォーカーのアカウントを関連づけてツイートしている。
チームの緊急事態でゴールマウスを守り切ったウォーカー。ここにきてアタランタ攻撃陣が本領を発揮し始めたことで、その奮闘に再び注目が集まっている。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
電子マガジンtheWORLD最新号は、セリエA! 昨季までとは打って変わって激しい優勝争いが繰り広げられるイタリア・セリエAは新フェーズに突入。ユヴェントスを止めるのはどこなのか。いま、再びイタリアが面白い!!
http://www.magazinegate.com/theworld/