ついに2020 明治安田生命J1リーグが開幕し、王座奪還を目指す川崎フロンターレは、22日にサガン鳥栖をホームヘ迎え入れた。ボールを支配する時間帯が長く、鳥栖相手にホームで試合を優位に進めたが、VARによるゴールの取り消しなどもあり、最後までリードを奪うことができず。0-0のスコアレスで試合終了のホイッスルを迎え、川崎はドロー発進となった。
得意のスピードに乗ったドリブルを武器に、今季さらなる活躍が期待される川崎の“切り込み隊長”。この試合でスタメンに名を連ね、65分までプレイしたMF長谷川竜也が、試合後に鳥栖戦を振り返ってくれた。
「相手もよく守っていたし、うちのやりたいことをなかなか出させてもらえなかった。個人としても、チームとしてもやりたいことを出せませんでした。分析もされていただろうし、自分たちもちょっとした攻めのテンポの違いとか……いろいろ要因はあったと思います」
Jリーグ屈指のパスサッカーを披露し、近年破壊力抜群の攻撃を披露してきた川崎。そんなチームをしっかり分析し、対策を打ってくる対戦相手は今後もたくさんいるだろう。そんな相手に対して、どうしていくべきなのか。長谷川は次のように語っている。
「こうやって対策してくる相手よりも、自分たちがその対策を上回る対策というものを、細かいことですけどそういったところを突き詰められれば、1シーズン通して突き詰められれば、どんな形で相手が来ようが、自分たちが変わりながらやっていけるのかなと思います」
この試合では、きっちりとした鳥栖の守備ブロックに苦戦を強いられ、素早いカウンターが仕掛けられなかったり、攻め手を欠いたりする場面が多々見られた。
「特に、うまく3人目の動きを使いながら背後にいくシーンが今日は少なかった。中から行くにしても、外から行くにしても、3人目の動きがあるのかないのかというのがすごく大事になってくるのかなと思います。一発で裏を狙うのは難しいですし、警戒されているので。自分たちもあまりボールを失いたくはないので、一発で裏を取れなかったら次はどこから行くのか。3人目の動きで背後を取りながら、最後クロスのところへ持っていけるのかというのが今日は全くなかったのかなと。そういった3人目の使い方が中でも外でも大事」
最後に「もちろん相手も対策してくる。自分たちは『対策されたらできない』とならないように、個人の質も、チームの質も上げていけたらいいなと思います」と今後への意気込みも口にした長谷川。サイドを切り裂く“切り込み隊長”の次節以降のプレイにも注目だ。
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