欧州の冬の移籍マーケット終了まで残りわずかとなっている。ただ、移籍マーケットを騒がせた“カカー2世”の今後が不透明のままだ。ここにきて、新たな移籍先まで浮上している。
現在22歳のブラジル代表MFルーカス・パケタは、母国の名門フラメンゴの下部組織出身で、2017年にトップチームへ昇格。シーズンの後半戦から出場機会を増やし、翌2018年にはレギュラーに定着すると、同年9月にはブラジル代表デビューも飾った。こういった活躍もあり、昨冬の移籍市場で欧州の複数ビッグクラブがこの若き逸材の獲得を目指したが、母国の大先輩で当時ACミランのスポーツディレクターを務めていたあるレオナルド氏(現在はPSG)直々の勧誘もあり、新天地としてイタリアを選択。クラブのレジェンドであるカカーの後継者として、近年苦しい戦いを強いられているミランの復活に一役買うことが期待された。
加入直後から主力として活躍し、昨季はリーグ戦14試合、今季前半戦も同14試合に出場していた。しかし、今季は厳しい評価をされることも多く、昨年末から徐々に出場時間が減少。そして今冬にズラタン・イブラヒモビッチがミラン復帰を果たすと、システムが[4-3-3]から[4-4-2]へ変更され、守備的MFよりも攻撃的MFのポジションをより得意とするパケタの立場はさらに悪化している状況だ。
すると、再び様々なクラブがパケタに興味を示し、今冬の移籍マーケットで移籍話が加熱。自身を欧州へ連れてきたレオナルド氏がいるPSGを筆頭に、負傷者が続出しているローマ、フェデリコ・ベルナルデスキとのトレード案が浮上したユヴェントスなどが新天地候補に挙げられていた。しかし、移籍期間が残り2日を切った今もポジティブなニュースは届いていない。
そんな中、移籍情報に精通している伊『sportitalia』の記者アルフレッド・ぺデュラ氏によると、現在セリエAで13位と苦戦を強いられているフィオレンティーナが、ここにきてパケタの獲得に動いているようだ。同クラブは大規模なチーム改革を画策しており、移籍期間ギリギリの今もなお複数の選手と新たな契約を結ぶべく、クラブと交渉を進めているとのこと。パケタはそのうちの1人で、移籍実現へ向けて猛プッシュしているという。滑り込みでパケタのフィオレンティーナ移籍はあるのか。
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