2020年のマンUはこうなる予定だった!? 2011年の“未来予想”が大外れと話題

ジョーンズもマンUで伸び悩む photo/Getty Images

育たなかった後継者たち

最後にプレミアリーグを制した2012-13シーズンから7シーズン、2020年のマンチェスター・ユナイテッドがここまで苦戦することになると予想した人はどれだけいただろうか。

英『GIVE ME SPORT』が興味深い過去の特集を振り返っているのだが、2011年の8月に米『Bleacher Report』が「2020年のプレミアを制するマンUのベストイレブン」なる特集を組んでいた。これがかなり的外れな結果となっているのだ。

GK
ダビド・デ・ヘア
DF
ラファエル
クリス・スモーリング
フィル・ジョーンズ
ファビオ

まず守備陣はこうだ。デ・ヘアが守護神になっているのは想定通りだが、最終ラインは全て外れと言っていい。ラファエルとファビオの兄弟はすでにクラブを去り、リオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチの後継者になると期待されたスモーリングとジョーンズもワールドクラスのセンターバックには成長できなかった。

MF
トム・クレヴァリー
新戦力

ボランチに関してはマイケル・キャリック、ライアン・ギグスらベテランが引退することが想定されていたため、ここにはクラブのアカデミー出身選手であるクレヴァリー、そしてもう1人は新戦力を獲得してくるとのプランを同メディアは想定していた。

しかし、クレヴァリーは2017年にワトフォードへ去っている。スコット・マクトミネイら優秀な若手MFも出てきているものの、リーダーと呼べる選手は不足している。中盤がここまで不安定になるのは想像できなかったか。

サイドハーフ
アシュリー・ヤングor新戦力
右サイドハーフに新戦力

こちらは2011年時点で新戦力を獲得することを想定しており、昨夏にはダニエル・ジェイムズを獲得している。他にもメンフィス・デパイやアンヘル・ディ・マリアなどワイドプレイヤーには資金を投じてきたのだが、いずれもヒットしなかった。ここまで補強が失敗となることも想定外だったはずだ。

FW
ウェイン・ルーニー
ダニー・ウェルベック

こちらも外れだ。現在34歳となっているルーニーが2019-20シーズンのプレミアを制して有終の美との予想があったようだが、ルーニーは2017年夏の時点でクラブを去っている。

ウェルベックも2014年夏にクラブを離れており、今はマーカス・ラッシュフォードやアントニー・マルシャルを中心とした若い構成になっている。ルーニー以降前線で軸となる選手を生み出すことができなかったのだ。

こうして振り返ると、全てのポジションの強化に失敗した印象がある。特に最終ラインは当時所属していた選手たちで上手く回せるとの考えがあったようだが、4人とも期待されたほど成長できなかった。

プレミア制覇からも遠のいており、現段階でいつマンUがプレミアを制するかを予想するのは極めて難しくなっている。

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