リーグ戦でも調子が上がらず、スペイン国王杯もまさかの3回戦敗退。アトレティコ・マドリードを重苦しい空気が包んでいる。
スペイン国王杯・3回戦で格下のクルトゥラル・レオネサに敗れるのは想定外で、サポーターも今季の戦いぶりに不満を溜めていることだろう。誰か1人に責任があるわけではないが、サポーターは2人の選手に不満を抱えているのだ。
スペイン『MARCA』が「今季最も失望した選手は誰?」とアンケートを取っているのだが、サポーターが選んだのは高額な移籍金で加わった2人だ。
最も多い49%の票を獲得したのは、1億2600万ユーロもの移籍金で加わったFWジョアン・フェリックスだ。1億ユーロ超えの移籍金で加わった選手にはチームを勝利へ導く責任があり、サポーターから求められるものも自然と大きくなる。フェリックスは今回のクルトゥラル・レオネサ戦にもフル出場していたため、余計にサポーターの怒りを買う結果となってしまった。
フェリックスに次いで多い18%の票を獲得したのは、2018年夏にモナコから加わったMFトマ・レマルだ。こちらも7000万ユーロと高額な移籍金が動いており、当初から期待は大きかった。
しかし獲得から1年半が経った今も目立った結果を残せていない状況で、サポーターが失望するのも当然だろう。フェリックスと合わせると2億ユーロ近いお金がかかっており、その2人が苦戦しているのは非常に痛い。
ただ、批判が集まっているのは選手だけではない。今回のアンケートで3番目に得票率が高かったのは、指揮官ディエゴ・シメオネで15%の票が集まっている。「シメオネのサイクルは終わりに近づいていると思うか?」とのアンケートでも61%のサポーターがYesと答えており、シメオネへの信頼が揺らいでいるのは間違いない。
この評価をひっくり返すには、リーグ戦かチャンピオンズリーグで結果を残すしかない。チャンピオンズリーグは決勝トーナメント1回戦から昨季王者リヴァプールと対戦する不運なクジ運となっているが、シメオネが作り上げてきたファイター軍団はこの苦境を乗り越えられるか。
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