大いなる期待を背負ってイタリアにやってきたFWがようやくその本領を発揮し始めた。今季からACミランに加わったストライカーが存在感を放ち始めている。
そのストライカーとはクロアチア代表FWアンテ・レビッチだ。昨季フランクフルトで公式戦二桁ゴールをマークした男は新天地で大苦戦。前節までリーグ戦出場8試合でプレイタイムはわずか177分と出番の確保に苦労していた。加えてノーゴール。ミラノでのスタートダッシュは失敗に終わったと言っていいだろう。
しかし、ここにきてレビッチは下がりきっていた評価を取り戻し始めた。現地時間19日に行われたリーグ戦第20節のウディネーゼ戦で、彼は2ゴールの大活躍を披露したのだ。このレビッチの活躍もあり、ミランは3-1で勝利。公式戦3連勝を飾っている。
そんなミラン勝利の立役者となったレビッチが、現在自身の置かれている状況について話している。これまで期待に応えられていなかったこともあり、一時ファンから批判も集中していたが、彼はこれからもミランで活躍し続けたいとクロアチア『Sportske Novosti』に対して次のように語った。
「僕はプロのサッカー選手だ。チームに対して最大限の貢献をしたいと思っているよ。プロには忍耐が必要な時もある。待ち時間が長くなるのは難しいけれど、試合に必要な選手を決めるのは監督なんだからね。キャリアで最悪の時間を過ごしたことで良いことも悪いこともあった。今ではあらゆる状況を想定して物事を考えることができているよ。できる限りのことをやり続けたい。チャンスがやってくることはわかっているからね。僕はここで結果を残したいんだ」
前半戦を“キャリア最悪の時間”としたレビッチだが、その胸の内には今までの遅れを取り戻したい強い気持ちがあるようだ。はたして、昨季ドイツで出色のパフォーマンスを披露したクロアチア代表FWはここから名誉挽回となるのだろうか。評価大逆転を狙うレビッチの後半戦に注目だ。
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