バルセロナは一昨季の戦いから何も学んでいないのではないか。9日にアトレティコ・マドリードとのスーペルコパ準決勝に臨んだバルセロナは、2-1とリードした81分から立て続けに2点を奪われて逆転負けを喫してしまった。
リードを守り切れずに敗北するパターンは、2017-18シーズンと2018-19シーズンのチャンピオンズリーグで経験済みだ。2017-18シーズンはローマ、昨季はリヴァプールと、バルセロナは1stレグで得た大量リードを2ndレグで守り切ることができず大逆転負けを喫する悪夢を2シーズン続けて見ている。
今回はスーペルコパの戦いだが、バルセロナのサポーターにはローマ戦とリヴァプール戦の記憶が蘇ったのではないだろうか。2月からはチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの戦いも始まるため、この逃げ切り失敗パターンだけは絶対に修正しなければならない。
スペイン『MARCA』も「サウジアラビア・ジッダでのバルセロナ崩壊は、ローマとアンフィールドでのゴーストを蘇らせる」と取り上げており、またも逃げ切りに失敗したチームを批判している。
このゲームではエースのリオネル・メッシが得点を挙げているが、同メディアは「メッシを除く全員が罪であり、試合に勝つうえで10番だけでは不十分と改めて証明された」と手厳しい。
今季バルセロナが逃げ切りに失敗するのはこれが初めてではない。2-2で引き分けたオサスナ戦、レアル・ソシエダ戦、エスパニョール戦は、いずれも終盤に追いつかれるパターンでドローに終わっている。
指揮官エルネスト・バルベルデも批判は避けられない。バルセロナに同じミスは許されず、今回も逃げ切るだけの駒は揃っていたはずだ。サポーターのフラストレーションも相当なものだろう。
とはいえ、同メディアはバルベルデを解任しても保証されるものは何もないと冷静だ。バルベルデをシーズン途中に解任することが全ての解決策になるわけではないのだ。今はバルベルデを信じるしかない状況だが、現体制でチャンピオンズリーグ制覇は可能なのだろうか。
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