1年半でイングランド代表から漏れる? ロシアW杯から激変した“7番”の評価

ロシアW杯では7番背負ったリンガード photo/Getty Images

無得点期間が長すぎた

サッカー選手のキャリアとはたった1年ほどで大きく変わってしまうものだ。ロシアワールドカップでイングランド代表のベスト4入りに貢献したMFが窮地に立たされている。

その選手とは、ロシアワールドカップでイングランド代表の7番を背負ったマンチェスター・ユナイテッドMFジェシー・リンガードだ。

リンガードはガレス・サウスゲイトにとって絶対的な主力の1人で、ロシアワールドカップでもグループステージ2試合、決勝トーナメント3試合に先発出場している。グループステージ第2節のパナマ代表戦では得点も記録しており、狭いエリアでもボールを保持できるリンガードは代表にとって貴重な存在だったのだ。
ところが、それからの1年半で状況は大きく変わった。リンガードは2019年の1年間プレミアリーグで1得点も記録できなかったことが大きく問題視されており、代表にふさわしい成績を残すことができていない。英『Daily Mail』も、EURO2020のメンバー入りがピンチと見ている。

リンガードが苦戦する中、プレミアの舞台ではレスター・シティMFジェイムズ・マディソン、チェルシーMFメイソン・マウントなど中盤にアイディアを加えられる若手が台頭。さらにウイングの位置ではドルトムントMFジェイドン・サンチョ、チェルシーFWカラム・ハドソン・オドイらも出てきており、ロシアワールドカップのメンバーから若返りがさらに進むものと考えられている。この変化に今のリンガードがついていけるだろうか。

すでにリンガードには移籍案が浮上しており、EURO2020出場を本気で目指すならば環境を変えるのも悪い手ではない。早急に目に見える結果を出さなければ、マディソンやマウント以上の評価を得るのは難しいはずだ。ワールドカップでイングランド代表の7番を任された選手がEUROでメンバー入りさえできない可能性もあり、イングランド代表のメンバー争いは年々激しくなっている。

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