これが今季のヤング・ブレイク軍団 “U-23”の新星たちで組むベスト11

フィオレンティーナのカストロヴィッリ photo/Getty Images

今後の市場を盛り上げる存在か

欧州の戦いも前半戦を終えようとしているが、このタイミングで英『GIVE ME SPORT』は今季インパクトを残しているU-23のプレイヤーでベストイレブンを組んでいる。

ジェイドン・サンチョやキリアン・ムバッペなど以前からブレイクしていた選手は対象外となっているため、これを見れば今季より本格的にブレイクした若手選手たちのことが分かってくるはずだ。

GK
ゴーティエ・ラルソンヌル(ブレスト/23歳)

所属するブレストは昨季まで2部で戦っており、ラルソンヌルにとって今季が初のリーグ・アンだ。ブレストではすっかり守護神となっており、19試合で何とか失点数を24に抑えている。順位は15位と苦しいが、失点数は2位マルセイユと3点しか差がない。ラルソンヌルの頑張りも認められるべきだろう。

サイドバック
ファビアン・セントンゼ(メス/23歳)
アルフォンソ・デイビス(バイエルン/19歳)



右サイドバックを務めるセントンゼもラルソンヌルと同じくフランスで奮闘している選手で、2部では100試合以上の経験を積んできた。今季より活躍の場を1部に移しており、データサイト『Whoscored』のデータでは1試合平均インターセプト数1.9回、1試合平均タックル数2.9回と印象的な数字を残している。

デイビスは快速アタッカーとしてバイエルンへ加わった選手だが、今季はセンターバックに負傷者が出たこともあって左サイドバックのダビド・アラバをセンターバックで起用する機会が増えた。それに応じてデイビスを左サイドバックで起用しているのだが、これが想像以上にフィットしている。爆発的なスピードは十分にトップレベルで通用する。

センターバック
チャグラル・ソユンク(レスター・シティ/23歳)
フィカヨ・トモリ(チェルシー/22歳)



センターバックはプレミアリーグからだ。今季再びの快進撃を見せているレスターでは、ソユンクがハリー・マグワイアの穴を埋めたのが大きい。同メディアもマグワイアが退団したことで守備が弱体化することを想定していたようで、ソユンクのブレイクは特大のサプライズだった。

トモリはチェルシーの下部組織出身者で、今夏チームがFIFAから補強禁止処分を受けていたこともあって出番が巡ってきた格好だ。11月のコソボ代表戦ではイングランド代表デビューも飾っており、まさに今季はブレイクのシーズンとの表現がぴったりだ。

MF
エドゥアルド・カマビンガ(レンヌ/17歳)
ガエターノ・カストロヴィッリ(フィオレンティーナ/22歳)
スコット・マクトミネイ(マンチェスター・ユナイテッド/23歳)



カマビンガは今回のベストイレブン最年少だが、インパクトはNo.1級と言っていい。すでにビッグクラブが争奪戦を繰り広げており、現代らしい弱点の少ないMFと評価されている。同メディアもドリブル、パス、さらには守備も印象的と攻守両面で高く評価している。

カストロヴィッリはクレモネーゼへのレンタル移籍を経て、今季よりポジションを掴んだ。すでに3得点を記録しているほか、同メディアはドリブル成功率が75%と極めて高いことに目をつけている(第16節終了時点)。イタリア代表からも召集を受けており、目指すはEURO2020メンバー入りだ。

マクトミネイは今季からブレイクした選手と表現するのが正しいのか迷うところだ。ただ、今季はチームで中盤の最重要人物となっている。チームリーダー的存在になった点では、ブレイクと表現すべきかもしれない。決して器用なタイプではないが、190cmを超えるサイズを活かしてパワフルな働きを披露している。

FW
デヤン・クルゼフスキ(パルマ/19歳)
ムニル・シュエル(ディジョン/20歳)
ヴィクター・オシムヘン(リール/20歳)



パルマで活躍するウイングのクルゼフスキは、レフティーということもあってアリエン・ロッベンらと比較される存在になっている。セリエAの上位陣が目をつけており、今季前半戦はその名前を大いにアピールすることになった。

今季よりリーグ・アンの舞台にチャレンジするシュエルは、左のウイングを主戦場とするアタッカーだ。シュエルの名前が売れるきっかけとなったのは、11月のパリ・サンジェルマン戦で得点を記録したからだ。チームも王者を2-1で撃破することになり、シュエルもフル出場している。さらに1試合平均のドリブル成功回数も4回と印象的で、リーグ・アンからステップアップを狙いたい。

オシムヘンもリーグ・アンでプレイする選手だ。若手の登竜門とでも言うべきなのか、今回のイレブンはリーグ・アンから5人も選ばれている。オシムヘンはここまでリーグ戦で10得点を記録しており、すでに欧州強豪クラブの関心を集めている。チームも4位と好調を維持しており、ニコラ・ペペを失ったリールにとってオシムヘンのブレイクは非常に大きい。


彼らは今後の市場を盛り上げる可能性があり、前半戦の段階では非常に高い評価を受けている。後半戦は彼らに注目してはいかがだろうか。

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