“シャビ2世”らもいるが…… バルサのポゼッション率低下が止まらない

ソシエダ相手に苦戦したバルセロナ photo/Getty Images

50%を下回るケースも珍しくない

圧倒的なポゼッション率でゲームを支配し、常にボールを保持しながら相手を押し込んでいくバルセロナの姿はどこへやら。今のエルネスト・バルベルデ率いるバルセロナは、ポゼッション率で相手にリードを許すゲームが増えている。

例えば今節のレアル・ソシエダ戦だ。積極的にボールを回したのはソシエダの方で、バルセロナのポゼッション率は46.58%に留まった。結果も2-2のドローとなり、これは納得できるものではないだろう。

スペイン『MARCA』もポゼッション率の低下を問題視しており、ポゼッション率の部分に関してはジョゼップ・グアルディオラ政権以降最悪の状況にあると取り上げている。
バルベルデ政権でポゼッション率が50%を下回ったのは今回が9回目となり、2019年だけでも5回ある。昨季のチャンピオンズリーグ準決勝1stレグではリヴァプール相手にポゼッション率47.5%ながら3-0の勝利を収めているため、ポゼッション率が下回るのが悪というわけではない。

しかし、近年のバルセロナはポゼッションが1つの武器だった。そのアイデンティティが崩れてきているのは間違いない。シャビ・エルナンデスの後継者候補とも言われるフレンキー・デ・ヨングやアルトゥール・メロもいるが、どこかスタイルは変わってきている。

過去のルイス・エンリケ政権では181試合中ポゼッション率が50%を下回ったのは6回、ヘラルド・マルティーノ政権では59試合中1回だけとなっている。バルベルデは141試合で9回も50%を下回ることになり、サポーターとしては不満が残る結果かもしれない。

果たしてこれが結果に悪い影響を及ぼすのか。18日にはレアル・マドリードとのクラシコが控えており、同メディアもバルベルデにとって大きなテストになると注目している。勝てば文句は出ないはずだが、ポゼッション率で下回って敗れた場合は批判を浴びることになりそうだ。

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