白い巨人の“若き稲妻” レアルが見つけた右サイドから得点狙えるアタッカー

レアルのロドリゴ photo/Getty Images

右利きでも関係なし

今季のレアル・マドリードで1つの問題点に挙げられていたのが、右ウイングを誰に任せるかだ。近年は利き足と逆のサイドを担当するケースが多く、例えばアリエン・ロッベンやリオネル・メッシのように左利きの選手が右サイドから中にカットインするパターンが一般的となった。

レアルならばガレス・ベイル、マルコ・アセンシオがレフティーとなるが、ベイルは相変わらず負傷が多く、指揮官ジネディーヌ・ジダンとの関係も疑問視されてきた。さらにアセンシオも長期離脱を余儀なくされており、右ウイングを得意とする選手がいなくなってしまった。

ヴィニシウス・ジュニオール、ルーカス・バスケスらも候補だが、彼らは右利きのため得点を期待するのが難しい。そんな中で一気に評価を上げてきたのが18歳FWロドリゴ・ゴエスだ。
スペイン『MARCA』はロドリゴが「稲妻」と呼ばれてきたと紹介しているが、ロドリゴは右サイドで先発しても得点を狙うことができる。先日のチャンピオンズリーグ・ガラタサライ戦でも左足で強烈なシュートを叩き込み、さらには絶妙なポジショニングからヘディングシュートまで決めている。ヴィニシウスよりもストライカー色が強く、得点パターンが豊富だ。加入当初は即戦力とは考えられていなかったが、今や右ウイングの1番手になりつつある。

「僕はどちらでもプレイできる。右サイドで先発しても、ゲーム中にアザールとポジションを変えることもできる。チームが僕をどこに配置したとしても、楽しんでプレイするつもりだ」

ロドリゴはこのように語っており、右サイドの先発も苦としていない。ジダンにとってもありがたい話で、ロドリゴが早々にフィットしたのは大きい。左は同じく新加入のエデン・アザール、中央には不動のカリム・ベンゼマが構える。これが現レアル最高の3トップと言ったところだろうか。

右サイドは現在マジョルカにレンタル移籍している日本代表MF久保建英も担当できるポジションだが、今のところロドリゴの方が得点力は高いように見える。今後厄介なライバルとなる可能性もあり、想像を超える大ブレイクとなっている。

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