“たった1人”だけが現所属選手 2010年代アーセナル最強イレブン選出

アーセナルのファン・ペルシー photo/Getty Images

その1人も苦戦中

2010年代にアーセナルでプレイした選手のベストイレブンを組むとするならば、どのような構成となるだろうか。あと2か月ほどで2019年も終わりを迎えるため、英『GIVE ME SPORT』がここ10年間のアーセナル最強イレブンを決める企画を組んでいる。

興味深いのは、現在アーセナルでプレイしている選手からはたった1人しか選ばれていないことだ。果たしてその1人とは誰なのか。まずはGKから見ていく。

GK
ヴォイチェフ・シュチェスニ
GKの選出は迷うところだ。アーセナルはやや失点が多いチームでもあり、ワールドクラスと呼べるGKは少ない。ただ、同メディアは2011-12シーズンと2012-13シーズンのシュチェスニは世界最高のGKの1人だったと信じているようだ。

サイドバック
バカリ・サニャ
ナチョ・モンレアル

右サイドバックではエクトル・ベジェリンも候補には挙がったようだが、サニャの方が継続性があったとの判断だ。アーセナルの中で最も過小評価されている選手の1人とも伝えられており、バランスを考えるとサニャが上なのか。モンレアルの場合は今夏に退団するまで251試合に出場しており、その貢献度は文句なしだ。

センターバック
ペア・メルテザッカー
ローラン・コシェルニー

メルテザッカーも2011年から7年にわたって活躍し、221試合に出場してきた。主将を務めたコシェルニーも同じく長期間プレイした選手で、実に353試合も戦っている。別れ方は苦いものとなってしまったが、それでもこの10年アーセナルでコシェルニー以上のセンターバックはいなかったはずだ。

MF
アーロン・ラムジー
サンティ・カソルラ
メスト・エジル

中盤にはテクニシャン3人が揃った。ラムジーは相手ゴール前まで顔を出して自ら得点を狙える選手でもあり、2013-14シーズンと2016-17シーズンのFA杯決勝ではいずれも決勝ゴールを挙げてチームを優勝へ導いている。

カソルラは怪我に苦しんだ時期があったが、今でもアーセナルサポーターに愛される特別な存在だ。技術も抜群で、アーセン・ヴェンゲルの好むショートパス主体のスタイルにピッタリな人物だった。

そしてエジルだ。現在はウナイ・エメリの下で難しい時間を過ごしているが、2010年から考えるとエジル以上のMFはアーセナルにいないのではないか。特にチャンスメイク能力はずば抜けており、プレミアリーグで56アシストを決めているのは見事だ。

FW
テオ・ウォルコット
アレクシス・サンチェス
ロビン・ファン・ペルシー

ウォルコットの選出には賛否両論あるかもしれないが、同メディアはウォルコット以上に継続して得点を決めてきたアタッカーも珍しいと評価する。アーセナルでは100得点以上奪っており、アーセナルとともに成長してきた10年だった。

サンチェスの場合は実力こそ申し分ないが、サポーターによって好き嫌いが分かれる選手か。それでもエジル、サンチェスの才能は特別で、この10年ではアーセナルNo.1級のプレイヤーと言っても大袈裟ではないはずだ。

そして最後にファン・ペルシーだ。オリヴィエ・ジルー、さらに現在所属するピエール・エメリク・オバメヤンもふさわしいかもしれないが、ファン・ペルシーは特別な点取り屋だった。アーセナルではプレミアリーグ得点王も獲得し、2011-12シーズンにはPFA年間最優秀選手賞にも選ばれている。


現在所属する選手の中で選ばれたのはエジル1人で、そのエジルも今季は大苦戦中だ。ここ数年でアーセナルの顔ぶれはガラリと変わることになり、今もマッテオ・グエンドウジやブカヨ・サカら若い選手の活躍が目立つ。今後の10年でクラブのレジェンドとなるような選手は出てくるのか。サポーターも象徴となる選手の登場を望んでいることだろう。

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