インテルとイカルディの深まる溝 “お騒がせ代理人”の発言に苛立つCEO

昨季からインテルのCEOを務めるマロッタ氏 photo/Getty Images

ワンダ・ナラ氏の発言を真っ向から否定

今夏の去就に注目が集まっており、現在も様々な情報が飛び交っているインテルのアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディ。先日、今季は背番号「7」のユニフォームを身につけることが発表され、インテル残留の見方が強まったが、クラブとの溝は深まるばかりだ。

2度のセリエA得点王に輝くなど、これまでインテルのエースとしてチームを牽引してきたイカルディだが、昨季半ばに起こった主将剥奪や契約延長交渉の難航、出場拒否などの様々な問題により、移籍話が浮上。さらに、インテルがマンチェスターユナイテッドからベルギー代表FWロメロ・ルカクを獲得し、同選手が昨季までイカルディが身につけていた「9」を背負うこととなり、今夏の退団は避けられないと見られていた。そして、そんなイカルディにはユヴェントスやナポリなど多くのクラブが興味を示してきたが、なかなか新天地は決まらず、移籍期間も残りわずかとなっている。

こういった状況の中、妻で代理人のワンダ・ナラ氏が伊『MEDIASET』の番組内で「彼はインテルで終わりを迎えたとは思っていない。世界中からオファーがあったけど、全てのオファーに『ノー』と答えた。確かに現在、コンテは彼を起用していないけど、素晴らしいコーチだし、そのうち起用することになると思う。私は何も待ってはいないわ。クラブの誰かが彼を引き止めたんじゃないかしら。これがクラブの選択よ」などコメント。イカルディのインテル残留を強調していた。
しかし、この発言に対して真っ向からぶつかっていったのが、クラブのCEOを務めるジュゼッペ・マロッタ氏だ。同氏は開幕後に『DAZN』のインタビューに応じると「我々はワンダ・ナラのコメントに対し、タイミングとやり方の両方で苛立ちを覚えた。私は『誰かがイカルディを引き止めた』ということをきっぱりと否定することができる」と述べている。以前からメディアを通じて、イカルディの去就についてたびたび論争を行ってきたマロッタ氏とワンダ・ナラ氏。はたして、今回はどのような決着を迎えるのか。

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