神戸の“バルサ化”は大失敗だったのか 英紙も嘆く現状「バルサの話も出ない」

神戸のイニエスタ photo/Getty Images

理想の前に降格回避の現実

ルーカス・ポドルスキに加えてアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャとワールドカップ優勝経験者を次々と揃えたヴィッセル神戸には、Jリーグ制覇、そしてアジアNo.1クラブとの野心があった。当初盛んに騒がれていたのは「バルサ化」というワードで、バルセロナの哲学を知るイニエスタを中心にバルサのような華麗なフットボールを展開することが狙いだった。

しかし、結果がついてこない。バルサ化はそう簡単に実現するものではなく、本気でバルサ化を実現するには哲学を浸透させる時間が必要だ。神戸もそれは分かっていたはずだが、時間をかける前にJ2降格の危機が見えてきた。バルサ化云々ではなく、とにかく残留に全力を注ぐ必要があるのだ。

英『The Guardian』も神戸の現状に注目しており、「神戸はバルサ化に失敗し、現実に直面している」と取り上げている。
「今年日本のタイトルを獲得し、2020年にアジアの頂点にチャレンジするはずだったクラブはJリーグの日程が3分の1残っている段階で降格圏の2ポイント上にいるだけだ。神戸のいわゆる有名なバルサ化は失敗だった。近頃はバルサの話も出なくなり、アジアNo.1を目指していたクラブが今は降格を避けることに焦点を当てている」

同メディアはこのように指摘しており、神戸は想像以上に苦しい戦いを強いられている。現在は7勝5分11敗の15位。本日行われるサガン鳥栖とのゲームは元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの引退ゲームでもあるのだが、鳥栖は神戸の1つ下の16位に位置するチームだ。両チームにとって絶対に負けられない戦いで、結果も追い求めなくてはならない。

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