マーカス・ラッシュフォードが蹴るのか、それともポール・ポグバが蹴るのか。前節ウォルバーハンプトンと対戦したマンチェスター・ユナイテッドでは、PKキッカーを誰が務めるのかが注目を集めた。
マンUはこのゲームで68分にPKのチャンスを得たが、ポグバの蹴ったPKは相手GKにセーブされてしまった。結局試合は1-1のドローで終わってしまい、マンUとしては勝ち点3を失った気分だろう。
試合後にスールシャールはポグバを擁護していたが、米『ESPN』はチームにリーダーシップが欠如していることがはっきりと示されたと問題視している。ポグバのPK成功率は決して高いわけではなく、開幕節のチェルシー戦ではラッシュフォードがきっちりとPKを決めている。ウルブズ戦もラッシュフォードに任せてよかったはずだ。ただ、今回はポグバがキッカーに名乗り出た。
ラッシュフォードも譲る格好となったわけだが、もしピッチ内に強烈なリーダーシップを発揮する選手がいればどうなっていただろうか。同メディアは平均年齢24歳と173日の若い今のマンUの問題点と指摘しているが、もしチームにロイ・キーンやリオ・ファーディナンド、ガリー・ネビルのような経験豊富なリーダーがいればキッカーをラッシュフォードに任せるよう指示を出したのではないかと考えているのだ。PKの部分に関わらず、確かに今の若いマンUにはリーダーが不足している。
スールシャールにも同メディアの批判が飛んでいる。試合後の段階でスールシャールは今後もキッカーをポグバとラッシュフォードに任せていく考えを示していたが、経験不足の若いチームでは指揮官がはっきりと役割を決めた方が良いと指摘されている。選手に自主性を与えるやり方は経験豊富な選手がいる場合には機能するが、若い選手が中心のチームには細かく指示を出す方がいいとの考えだ。
とにかく若いことが今のマンUの特長だが、チームの象徴と呼べるベテランは不足している。これが今後の戦いにどのような影響を与えるのか。スールシャールが強烈な個性でチームを引っ張っていく必要がありそうだ。
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