今夏移籍市場で最も注目を集めた取引はどれだろうか。チェルシーからレアル・マドリードへ向かったエデン・アザール、アヤックスからユヴェントスへ向かったマタイス・デ・リフトなどは候補に挙がってくるだろう。しかしもうひとつ、レスターからマンチェスター・ユナイテッドへ向かったハリー・マグワイアの取引も大きな注目を集めている。
この移籍が注目を集める理由は、何と言ってもその高額な移籍金。現地では、マンUがマグワイア獲得に費やした金額はなんと8500万ポンド(約109億円)と言われている。これは2017年1月にリヴァプールがサウサンプトンからDFフィルジル・ファン・ダイクを獲得した際に支払った7500万ポンド(約97億5000万円)を上回るDF史上最高額の移籍金だ。
このビッグディール成立を受けて、選手の移籍金高騰に持論を展開した人物がいる。ナポリの会長を務めるアウレリオ・デ・ラウレンティス氏だ。同氏はマグワイアに109億円の値がついたのなら、自クラブのカリドゥ・クリバリはより高く売れるはずだと次のように語った。伊『calciomercato』が伝えている。
「選手の移籍コストが増加している問題はイングランドに依存している。そこには、たくさんのお金があるからね。スペイン、イタリア、ドイツ、フランスなんかと比較すると大きな違いだ。クリバリには1億5000万ユーロ(約170億8000万円)の価値がある。イングランドでは比較的安価な選手にも大金を投じることがあると私は思っている。つまり、もしマグワイアが9300万ユーロだとしたら、クリバリには少なくとも2億5000万ユーロ(約296億6000万円)くらいの価値があるんじゃないか? 私はそう信じているよ」
クリバリがイングランドへ移籍する際には、マグワイアの3倍弱の値がつくと主張したデ・ラウレンティス氏。同氏は上昇し続ける移籍金問題に対して、ユニークな手法で一石を投じている。
はたして今後、この移籍金上昇に歯止めがかかることはあるのだろうか。議論はこれからも展開され続けていくことだろう。
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