今夏、最終ラインの補強が急務とされるアーセナル。今季彼らが喫した失点「51」は7位ウォルーハンプトン、8位エヴァートン、9位レスター、13位ニューカッスルにも劣る数字だ。しかし、移籍市場に投資できる金額が4000万ポンド前後と言われる状況では、誰もが知るビッグーネームを補強するほどの余裕はない。そんな中、現実的な補強案としてアーセナルがリストアップしているとされるのがトリノのイタリア代表DFアルマンド・イッツォだ。
イッツォは今季リーグ戦で37試合に出場した27歳。2018-19シーズンでセリエAのDFの中でトップとなるデュエル勝利数(258回)とインターセプト数(87回)を記録した守備職人だ。空中戦勝利数(118回)もトップのフィオレンティーナに所属するアルゼンチン代表DFヘルマン・ペッセージャ(121回)に次ぐ2位。守備面において優秀なスタッツ叩き出している彼の移籍金は1800万ポンド程度と見込まれており、アーセナルにとってはコストパフォーマンスの面から見ても最高の人材と言えるだろう。しかし、彼の代理人であるパオロ・パレルモ氏は別クラブへの移籍こそが彼にとって最高と考えているようだ。
現在イッツォをめぐる獲得レースには、アーセナルの他にエヴァートンやマンチェスター・ユナイテッド、ローマ、ラツィオといったクラブが名乗りを上げているとされる。なかでもパレルモ氏がイッツォにオススメしているのはローマなようで、伊『Teleradiostereo』に「私の意見だが、ローマはイッツォにとって完璧な行き先だ」と語っている。
代理人の気持ちはイタリアの首都クラブに傾いているが、はたしてアーセナルはここから逆転でイッツォを獲得することができるのか。早めに優秀なDFを確保し、ファンを安心させてほしいところだが。
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