マンUのCB補強、“未定”!? 今季は過去40年で最悪の失点数

スールシャールは一刻も早く守備陣の強化を進めたいはずだが photo/Getty Images

大物狙いで後手後手に?

今季はマンチェスター・ユナイテッドにとって失意の1年だった。ジョゼ・モウリーニョ監督に率いられ2018-19シーズンのスタートを切ったチームは、なかなか調子が上がらず中位を行ったり来たり。この状況に耐えかねたクラブ上層部は12月にモウリーニョを解任し、オーレ・グンナー・スールシャールにチームの再建を託した。一時はV字回復の兆しを見せたものの、終盤の30節からは2勝2分5敗。降格の決定していたカーディフにも敗れるなど、勢いを失ったままリーグ戦を6位で終えた。人材が揃わない中でスールシャールはよくやったかもしれないが、満足いく結果でないのも事実だ。

なぜこうなってしまったのか。最大の原因はやはり最終ラインの弱さだろう。今季マンUがリーグ戦で喫した失点は実に「54」。これは過去40年で最悪の数字だ。ようやくヴィクトル・リンデロフが独り立ちしたとはいえ、フィル・ジョーンズやクリス・スモーリングのパフォーマンスはお世辞にも良いと言えるものではなかった。この守備にテコ入れを図るため、レスターのハリー・マグワイアやナポリのカリドゥ・クリバリ、アヤックスのマタイス・デ・リフトにアプローチをかけているとされるが、いずれの選手も他クラブへの移籍が濃厚な状況となっている。

大物DFを連れて来れない可能性が高いなら、多少小粒でも他の選手を獲りに行くしかない。しかし英『The Sun』によると、マンUはいまだに次の補強候補を見出せていないという。昨季もセンターバックの補強に失敗したマンUは、このままだと2年連続で同じ悪夢に苛まれることとなるかもしれない。
誰もが知る大型選手を獲りに行くのもいいが、今のマンUは名より実を取る補強を敢行すべきではないだろうか。先手を打たなければ、コストパフォーマンスの高い隠れた逸材も他クラブに奪われてしまう。はたして、マンUは来季開幕までにスールシャールやファンの納得するチームを作り上げることができるのだろうか。再びかつてのような“強いマンU”の姿を見せてほしいところだ。

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