最強チームを作り上げた名将が1位に
今季リヴァプールをチャンピオンズリーグ制覇に導き、リーグ戦でもマンチェスター・シティをあと一歩のところまで追い詰める完成度の高いチームを作り上げたユルゲン・クロップ。ドルトムント時代の功績も考えれば、クロップは世界が認める名将と言っていい。
しかし、ドイツではクロップ以上の評価を受ける指揮官がいる。独『Bild』にてドイツ人史上最高の指揮官は誰かというアンケートが行われたのだが、このアンケートでクロップは19%の票を集めて2位となっている。
4番目に多くの票を得たのは8%で故ゼップ・ヘルベルガー氏と、ブンデスリーガ制覇やギリシャ代表を指揮してEURO2004制覇などを成し遂げたオットー・レーハーゲル、3位は12%でドルトムントやバイエルンを指揮したオットマー・ヒッツフェルト、そして2位がクロップだ。では、1位は誰なのか。
1位に選ばれたのは、レアル・マドリードでチャンピオンズリーグ制覇、2012-13シーズンには3冠を達成した最強のバイエルンを作り上げたユップ・ハインケスだ。ハインケスには38%もの票が入っており、クロップに倍の差をつけている。やはりバイエルンでの3冠がサッカーファンの記憶に焼き付いているのだろう。それほど完成度の高いチームだった。
クロップはチャンピオンズリーグを制し、ドイツ史上最高の指揮官への一歩を踏み出したところだ。それこそリヴァプールで3冠を獲得できるようなことがあれば1位に近づけるはずで、リヴァプールでどこまでタイトルを獲得できるのか非常に興味深い。