ドリブルを得意とするアタッカーには、上手く倒れる技術が求められる時もある。ペナルティエリアでPKをもらおうと自分から倒れるのは審判の目を欺く行為だが、時にはこうしたずる賢さが求められるケースもある。最近はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が浸透してきたためダイブが通用しにくい時代がきているものの、今でも「ダイバー」と呼ばれるアタッカーは存在している。
では、現代で最もダイブしている選手は誰なのか。英『The Sun』がSNS上で「今まで見てきた中で最大のダイバーは?」と驚きの質問を投げかけている。ペナルティエリアで簡単に倒れたり、相手を退場に追い込もうと倒れるプレイが代表的だが、サッカー界で最も演技しているのは誰なのか。
圧倒的に多かった意見は、リヴァプールFWモハメド・サラー、そしてパリ・サンジェルマンFWネイマールの2人。ネイマールといえば昨年のロシアワールドカップでも倒れ方が大袈裟すぎると話題を呼び、何回転もしながら痛がる仕草がおもしろ動画の1つとして拡散していたことも記憶に新しい。相手DFとしては強引に距離を詰めると巧みにファウルを奪われる可能性があり、寄せなければドリブルでかわされる2つの恐怖がある。これもネイマールへの対応が難しい理由の1つだ。
サラーの場合は時折ペナルティエリアで倒れるケースが目につく。今季も何度かサラーがPKを獲得したシーンでダイブ疑惑が浮上し、それを指揮官ユルゲン・クロップが否定したこともあった。サラーへの目もかなり厳しくなっている。
この2人に次いで多かったのは、トッテナムMFデル・アリ、マンチェスター・ユナイテッドMFアシュリー・ヤング、バルセロナFWルイス・スアレスの3人だ。デル・アリも年齢を重ねるごとに落ち着いてきた印象はあるが、少し前までは相手の挑発にも応じてしまうトラブルメイカーな一面を持っていた。
ヤングも以前からプレミアリーグでは有名なダイバーとされ、過去にはクラブOBロイ・キーン氏も怒りを示していた。やや簡単に倒れるところがあるのは間違いない。
スアレスも現サッカー界を代表する暴れん坊で、相手DFの心理を巧みに突いたダーティーな行動に出ることも少なくない。ポジティブに言うならクレバーな選手で、相手DFとの駆け引きが上手い。リヴァプールでプレイしていた頃もペナルティエリアで倒れる行為は何度も問題視されていた。
この5人が現代を代表するダイバーということなのか。マンチェスター・ユナイテッド時代のクリスティアーノ・ロナウド、バイエルンのアリエン・ロッベンという声も挙がっているが、人によって意見は分かれるところだろう。