祖父は祖父、自分は自分! ベッケンバウアー孫は18歳のセンターバック

祖父のフランツ・ベッケンバウアーはサッカー界のレジェンドだ photo/Getty Images

「名前は関係ない」

かつてドイツ代表やバイエルン・ミュンヘンなどで活躍し「皇帝」と称されたフランツ・ベッケンバウアー。彼はサッカーファンなら誰もが知るレジェンドだ。では、彼の孫がサッカー選手だということは知っているだろうか。

フランツの孫であるルカ・ベッケンバウアーは18歳。ポジションは祖父と同じセンターバックだ。元は祖父と同じバイエルンの下部組織に所属していたものの、シャルケユースを経て現在はハノーファーU-19でプレイしている。そんな彼が独『Sport Bild』のインタビューに登場。偉大な祖父を持つ者のプレッシャーについて次のように語った。

「まったくプレッシャーは感じないよ。祖父は刺激を与えてくれる存在だけど、彼が成し遂げたことをぼくもやる必要はない。自分の目標を達成するだけだ。ハノーファーでプロと一緒にトレーニングするのは素晴らしいこと。もちろん、ぼくの目標はいつの日かブンデスリーガでプレイすることさ。名前は関係ないね。バイエルン、シャルケ、ハノーファーにおいてフランツ・ベッケンバウアーの孫という気持ちはなかった。ぼくは常にルカなんだ」
自分は自分という姿勢を貫いている。きっと今までの人生、彼にはさまざまな苦労があったことだろう。しかし、ここまでやってこれたのは自身が積み上げてきた努力の成果であることは間違いない。他のユース選手同様、彼もまたトップチームデビューを夢見る若者の1人だ。

また、彼はバイエルン時代から祖父と同じ背番号5を着用していることに関して「家族とは関係なく、自分のポジションに合っているからだよ」と言及。現時点で理想とする選手にはリヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクとレアル・マドリードのセルヒオ・ラモスを挙げた。

トップチームでデビューを果たせばより一層“ベッケンバウアーの孫”として周囲に騒がれることが予想される。しかし、彼はあくまで“ルカ・ベッケンバウアー”だ。今後もその信念を曲げることなく突き進んでいくことを期待したい。

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