CL優勝にこだわるばかりで計画性はあるか
悲願のチャンピオンズリーグ制覇を実現すべく、昨夏のユヴェントスはFWクリスティアーノ・ロナウド獲得へ動いた。ロナウド効果は確実に出ていたのだが、この補強にはデメリットもある。チームが一瞬にしてロナウド中心に変わってしまうことだ。
ロナウドを最大限活かすにはどうすればいいのかが話の中心になり、アタッカーの中には被害を受けた者もいる。『90min』が嘆いているのは、10番を背負うFWパウロ・ディバラの扱いについてだ。ディバラはベンチスタートになることも多く、今夏には退団説まで浮上している。しかし同メディアは、ロナウドのためにディバラを犠牲にするなんてクレイジーだと主張する。
アタッカーの場合はロナウドと共存できるのかが1つのポイントとなり、まだディバラは完璧に繋がることができていない。ロナウドがゴールを量産していることを考えれば、彼を中心にチームを組み立てるのも悪いことではないのだろう。しかしロナウドはもう34歳と、ユヴェントスでプレイする時間はそれほど多く残されていない。そんなロナウドのために25歳のディバラを犠牲にするのはいかがなものだろうか。
ディバラのパフォーマンスが悪い時もあるが、ポテンシャルは十分だ。今後ユヴェントスで5年以上プレイできるであろうアルゼンチンのエース候補を中心に据えるのではなく、ロナウドを中心に組み立てることに同メディアは納得していない。ましてや今夏の放出などNGだ。
「元レアル・マドリードの男は次の12ヶ月で別れることになるだろう。未来を作れるのはディバラの方で、ロナウドは単にチャンピオンズリーグでの躍進を狙ったものだ」
同メディアはこのように伝えており、ロナウド中心のサッカーはユヴェントスの未来に繋がるのかと疑問を抱いている。今夏にロナウドを活かすための補強をおこなえば、来季こそチャンピオンズリーグ制覇に届くのではないかとの見方もある。しかし、それが正しい道なのかは微妙なところなのだろう。