[粕谷秀樹]読者からの疑問をメッタ斬り! プレミアQ&A

粕谷秀樹のメッタ斬り 番外編

粕谷秀樹のメッタ斬り 番外編

解説者としてもお馴染みの粕谷秀樹さん

連載『粕谷秀樹のメッタ斬り』も10回目。今回は番外編として、読者からのプレミアに関する質問・疑問に、粕谷さんが答えてくださいました!

ーーイングランド代表が好きなのですが、最近は若手がかなり注目されています。ジェイドン・サンチョやハドソン・オドイと同世代の僕としては嬉しいばかりです。さて、粕谷さんが注目しているイングランド人の若手選手を何人か教えていただけますか


A:DFならトレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)、ジョー・ゴメス(リヴァプール)、アーロン・ワン・ビサカ(クリスタル・パレス)、MFはルベン・ロフタス・チーク(チェルシー)、ジェームズ・マディソン(レスター・シティ)、フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)、あとはFWのドミニク・カルバート・ルーウィン(エヴァートン)、アデモラ・ルックマン(エヴァートン)かな。でもイチオシはルイス・クック(ボーンマス)。今シーズンはケガに泣かされましたが、2014年U-17ヨーロッパ選手権と17年U-20ワールドカップの優勝メンバーで、MFとしての総合力に秀でた逸材です。場数を踏んでいけば、イングランド代表でもレギュラーポジションをつかめるんじゃないかな。私がユナイテッドの強化担当なら、この夏に必ず獲ります!

ーー高校生の頃からプレミアリーグを15年くらい見ていて、マンチェスター・シティのファンなのですが、11-12シーズンの逆転優勝が今でも忘れられません。粕谷さんが見てきた中で、今までのベストマッチとワーストマッチが知りたいです


A:シティの場合、『アブダビ・ユナイテッドグループ』が買収した2008年以降と以前を比較するのは不可能です。まったくの別物でしょ。歴史的にみても現有勢力が最強です。強化部門もしっかりしていますから、来シーズン以降もプレミアリーグの中心に居座るでしょうね。

セント・ジェームズ・パークに詰めかけたニューカッスルファン photo/Getty Images

ーーチェルシーが大好きですが、今季の戦いぶりには少し失望しています。来シーズン、飛躍を遂げるためには何をすべきだと思いますか。サッリ体制は続投したほうがいいと思いますか? チェルシーに足らないものはなんだと思いますか?


A:解説やFoot!、他の媒体でも指摘しましたが、一刻も早く強化部門を整理・整頓すべきです。市場に顔が利かないマリナ・グラノフスカヤCEOでは、即戦力を獲得できません。ましてオーナーのロマン・アブラモヴィッチとの連携もとれていないのですから、いやはやトホホ。とにかく、マウリツィオ・サッリ監督を含めた三者会談の機会を早急に設ける必要がありますね。全責任をサッリに押しつける愚行だけは避けなければなりません。ちなみに私はサッリ続投を支持します。「2シーズンあればシティとリヴァプールに追いつける」と語り、自信のほどをうかがわせていました。強気、いいじゃないですか。

ーー僕はニューカッスルのファンなのですが、セント・ジェームズ・パークには独特の男臭い雰囲気があって、対戦相手にとって非常に嫌なスタジアムだと思います。そこで、粕谷さんが思うアウェイチームがやり辛さを感じるであろう本拠地を持つクラブを教えてください


A:昔に比べると、セント・ジェームズ・パークはおとなしくなりましたよ。サポーターの不満は、対戦相手よりオーナーのマイク・アシュリーに向けられているでしょ。この人、ニューカッスルを愛しちゃいない。カネ・カネ・カネ。さて、アウェー感満載のスタジアムは、ナポリの本拠サン・パオロでしょう(プレミアリーグじゃなくてゴメンね)。暴力的なノイズが凄いのなんの!

質問コーナーは今後も継続予定。粕谷さんに聞いてみたいことがあれば、theWORLD(ザ・ワールド)公式Twitterアカウント@theWORLD_JPNにDMでお寄せください。マニアックな質問も大歓迎! 粕谷さんがあなたの疑問を解決してくれるかも?

文/粕谷秀樹

サッカージャーナリスト。特にプレミアリーグ関連情報には精通している。試合中継やテレビ番組での解説者としてもお馴染みで、独特の視点で繰り出される選手、チームへの評価と切れ味鋭い意見は特筆ものである。

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