「毎試合プレイできないと分かってた」 ゲッツェが語るバイエルンでの3年間

ドルトムントのゲッツェ photo/Getty Images

無駄な経験ではなかったと振り返る

現在ドルトムントでプレイするMFマリオ・ゲッツェは、若い頃より才能を高く評価されていた天才肌の選手だった。ドルトムントでは10代でデビューし、すぐに指揮官ユルゲン・クロップの信頼を獲得。香川真司らとともにブンデスリーガ連覇に大きく貢献した。

しかし、そこからゲッツェのキャリアには少しブレーキがかかってしまった。その始まりとなったのは2013年のバイエルン移籍だろう。同じドイツのバイエルンに移籍したところから、ゲッツェの存在感はやや薄くなってしまった。

バイエルン移籍を失敗と考える人も多いはずだが、ゲッツェ自身は良い経験と振り返る。独『Sport Bild』によると、ゲッツェは当時バイエルンを指揮していたジョゼップ・グアルディオラからも多くのことを学べたと語っており、バイエルンでも成長はあったと感じているようだ。
「僕はブンデスリーガを3回制したし、DFBポカールも2回制した。それにバイエルンにいる頃にワールドカップ王者にもなった。悪いことではないよ。グアルディオラと3年間仕事できたしね。彼から多くのことを学んだよ。フットボールのことだけではなく、人間性の部分でも成長があった」

「ただ、初日から僕には大きな期待がかかっていた。でも忘れてはいけないのが、バイエルンの競争はものすごいということ。当時ミュンヘンに行った時の僕は21歳だった。毎試合90分プレイできないであろうことは分かっていたんだ」

ゲッツェは2014ブラジルワールドカップ決勝のアルゼンチン代表戦で優勝決定弾を決めたが、4年後のロシアワールドカップには参加できなかった。2017年には代謝異常も発覚し、厳しい4年間になったのは間違いない。とはいえまだ26歳で、十分にEURO2020や2022カタールワールドカップを狙える状況にある。今季は徐々に調子を上げてきているが、再びドイツ代表に返り咲くところまでパフォーマンスを上げられるだろうか。

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