なぜジダンは息子を起用した!? 意図を説明「彼は3番目のGKだ」

ウエスカ戦にスタメン出場したルカ・ジダン photo/Getty images

父は息子を戦力としてみなしていると主張

3月31日、レアル・マドリードはリーガ・エスパニョーラ第29節でウエスカと対戦し、3-2で辛くも勝利をつかんだ。この試合、レアルは前節から5人を入れ替えたスタメンを採用。その中にはジネディーヌ・ジダン監督の息子であるGKルカ・ジダンも名を連ねた。

リーガで1試合しか出場経験のない息子をいきなり起用したとあっては、父が身内を優遇しているように捉えられてしまう可能性もある。しかしスペイン『EL PAIS』によると、ジダン監督はそのような疑惑を払拭するために息子の起用について次のように語っている。

「ルカのサンティアゴ・ベルナベウでのデビューが勝利となったことを私は嬉しく思うが、彼は3番目のゴールキーパーだ。私はクルトワが故障中で(代表戦を戦った)ナバスを休ませたかったこともあり、ルカにチャンスを与えたいと思った。それはうまくいったよ。彼はキャラクターやパーソナリティを備えていて、ベルナベウのプレッシャーを感じていない。私はそういうところを気に入っている。父親としては何も言いたくないよ、家に帰ったらそのように接するだろう」

疑惑を向けられてつらいのは間違いなく息子であるルカの方だろう。この試合のパフォーマンスは決していいものとはいえなかったが、20歳の第3GKが見せたプレイとしてはまずまずだった印象だ。父が直属の上司であるがゆえに、いたって普通にチャンスがめぐってきても正当に評価されることが少ないのは同情せざるを得ない。クラブさえ違えば下部組織出身の彼は若手のホープとしてサポーターに受け入れられたかもしれない。

とはいえ、ルカはその状況に置かれることを承知の上でレアルに加入している。その覚悟を示すためには圧倒的なパフォーマンスを見せつける必要があるだろう。はたして、彼が“ジダンの息子”ではなく“GKルカ・ジダン”として人々に受け入れられる日は来るのだろうか。

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