まだムバッペはワールドクラスじゃない!? 仏国内での”無双”には疑問も

PSGのムバッペ photo/Getty Images

CLでロシアW杯の再現を

パリ・サンジェルマンでプレイするFWキリアン・ムバッペは、ロシアワールドカップ制覇を機に評価を一気に高めた。アルゼンチン代表戦では驚異的なスピードで相手の守備陣を切り裂き、決勝のクロアチア代表戦では19歳ながら得点を記録。将来のバロンドール獲得は確実と言われ、今ではパリ・サンジェルマンでもネイマールを超えるほどのインパクトを残している。

しかし、まだムバッペをワールドクラスと呼ぶのは早い。そう主張するのは『SportsKeeda』だ。

理由は大きく分けて2つ。まだムバッペはブレイクして間もないため、単純にワールドクラスと評価するのは早すぎると指摘されているのだ。同メディアが思うワールドクラスのパフォーマンスはロシアワールドカップのみで、まだワールドクラスと評価されるのは早すぎるのかもしれない。
もう1つの理由は、チャンピオンズリーグで結果を出せていないことだ。昨季はベスト16でレアル・マドリードと対戦したが、結果は2戦合計2-5の完敗。ムバッペにも得点はなかった。モナコ時代にはベスト4まで進んだ経験があるものの、ワールドカップで披露したインパクトはまだ見せることができていない。

「チャンピオンズリーグにおいてムバッペはメジャーなインパクトを残せていない。アルゼンチン相手のパフォーマンスは人気を押し上げたが、まだ欧州の舞台では見せていない。理由としては、アルゼンチンの守備は問題を抱えており、攻略するにはスピードのみが必要だった。昨季のレアル戦はそれほどインパクトがなく、今季のリヴァプール戦もそれほどではなかった」

チャンピオンズリーグでのパフォーマンスは今ひとつと評価されており、今季のマンチェスター・ユナイテッド戦でもダビド・デ・ヘアとの1対1を外すシーンもあったと同メディアは辛口だ。

リーグ・アンでの得点数は得点ランク首位を走る25得点と見事だが、同メディアはこれにも納得していない。パリ・サンジェルマンが圧倒的な戦力を誇っているのに対し、他クラブのレベルはそれほど高くないからだ。それこそセリエAやリーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグの守備陣に比べるとレベルは落ちる。モナコ時代を含め、リーグ・アンでの得点記録を素直に受け止めるのは少々難しい。

リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの領域に達するには、まずチャンピオンズリーグでの結果が必要だ。あるいはパリ・サンジェルマンを離れ、より国内リーグのレベルが高いところへ移籍するかだ。いずれにしてもフランス国内で無双するだけでは誰もが認めるワールドクラスとはならないのかもしれない。

ムバッペはマンUに敗れたあともパリ・サンジェルマンのプロジェクトを信じていると語っていたが、来季こそチャンピオンズリーグの頂点へ近づけるのだろうか。それが真のワールドクラスへの一歩となる。

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