負傷続きで引退
ロシアワールドカップを制したフランス代表ではマンチェスター・ユナイテッドで活躍する大型MFポール・ポグバが存在感を放ったが、そんなポグバが尊敬していた選手がいる。アーセナルで活躍した32歳のMFアブー・ディアビだ。
191cmのサイズを誇るディアビは攻守両面でハードワークできる選手で、その才能は非常に高く評価されていた。32歳という年齢を考えれば、本来ディアビもロシアワールドカップに出場できたはずだ。しかし、残念ながらディアビには負傷が絶えなかった。アーセナル時代から負傷が続き、怪我の回数は18回。離脱日数は1937日に及ぶ。
そのディアビが現役引退を表明した。それを受けて英『Squawka』がディアビのことを振り返っているが、ディアビこそアーセナルが欲していたパトリック・ヴィエラ2世だったに違いない。ヴィエラの後継者になるだけの素質はあったはずで、怪我が続いたのは残念だ。
以前ポグバも自身よりハイレベルだと思う選手を問われた際、ディアビの名前を挙げていた。
「モドリッチ、クロース、ダビド・シルバ、デ・ブライネ、ヤヤ・トゥレ、そしてディアビだ。ボックス・トゥ・ボックスの選手として彼は素晴らしい。残念ながら怪我が多かったけどね。アーセナルにいた時の彼は素晴らしかった。みんな彼を忘れているよ。フランス代表でも彼は大きな存在だった。僕は彼を大いにリスペクトしているし、忘れない。彼から多くのことを学んだんだ」
ヤヤ・トゥレ、ディアビはポグバと同じ大型MFだ。ポグバも参考にしていた部分があったのだろう。今やポグバは世界トップレベルのMFと絶賛される存在となったが、本来はディアビもその領域に達する選手だったはず。怪我が続いての引退は非常に残念だ。